こんにちは、すずめです!
朝晩冷え込んで、冬の足音が聞こえてきましたね。
近所では、葉の落ちた木の枝に、ミノムシがゆらゆらしています♪
さて、保育施設に勤めるすずめですが、
嬉しいことに、9月から週1くらいで環境教育を実施させていただいています!
(これまでは、コロナの関係で不定期・低頻度だったのです)
🌱以前のお野菜記事はこちら↓↓
今回は、継続的に環境教育を実施することで、
子どもたちにどんな変化があったのか?
少し書かせていただきます。
・・・その前に。
より良い内容で継続するため、すずめは授業計画を練りに練っています。
これから環境教育を考えている方の参考になればと、
すずめ流の授業作りを、ちょこっと書かせていただきますね。
(そんなのいらねぇよ!という方は、下の目次から記事に飛んでくださいね)
指導者のコツ①:年間計画を作ろう!
すずめは、ざっくりと年間計画表のようなものを作っています。
エクセルで、
「日付・授業のテーマ・内容・キーワード・時間・場所」
という欄を作って、各授業の大枠を組んでいきます。
その際、
・季節感はあっているか?
・前後の授業との関係性は?
・室内or屋外ばかりになっていないか?
・同じような手法の授業が続いていないか?
などに注意しながら、考えています。
保育の業務と両立しながらなので、ざっくりとでも年間計画があると安心♪
あとは、季節の移ろい加減や、子どもたちの興味の変化を見ながら、
ちょこちょこ変更したりしていますよ(*^-^*)
指導者のコツ②:指導案を作ろう!
授業の日が近づいてくると、いよいよ準備をするワケですが、
すずめは必ず指導案(台本みたいな感じ)を作っています。
「授業の中で伝えたいこと」に向けて、
どんな流れで、どんなものを使っていくのが良いのか、
整理するのにとても大事!
30分の授業だろうと、15分の授業だろうと、絶対に作っています。
各クラスの主担の先生に「こんな感じで考えてるんですけど・・・」と
共有するのにも使っていますよ♪
さてさて。それでは、本題に入っていきましょう!
子どもの変化①:積極的に考え、発言するように!
動物園の動物たちが、本来どんな場所でどんな風に暮らしているのか、
という内容の授業をしたときのこと。
ケージやサファリゾーンにいるのが普通と思っていた子どもたちは、
本来の棲息地で、のびのび自由に暮らす動物たちの姿を見て、びっくり!
アマゾンやサバンナ、北極圏など、
世界にはいろんな環境があることに、更にびっくり!
それぞれの環境が抱える問題(密猟や森林伐採等)についてお話しすると、
涙を浮かべながらも、真剣に耳を傾けていました。
さて、面白いのは授業が終わってからのこと。
「動物園にもおっきい木がいっぱいあったら、キリンさん嬉しいね」
「本当はたくさんの仲間たちとみんなで暮らしてるんだね」
「いつか会いに行きたいから、英語の勉強、頑張る!」
「(密猟の話を受けて、)かわいそう。大人はどうして我慢できないの?」
「なんでもかんでもペットにするのはかわいそう」
「他にも困ってる動物がいるの?どうしたら助けられる?」
etc...
本当にたくさんの感想や疑問、優しい意見が出てきました!
時間の都合で、全てを聞くことはできなかったのですが、
授業から数週間たった今も、時々、子どもたちからお話が出ます。
年度初めに、「危ない動物は殺していいんやで」と言っていた男の子から、
「動物たち困ってるんやな。怖い動物と会ったら、どうしたらいいの?」
と質問があった時には、とても嬉しかったです(*^-^*)
後日の授業では、動物と出会った時の対処法についてお話ししました♪
「怖い=いなくていい」ではなく、
「一緒に生きていくために、自分にできること」を
子どもたちは真剣に知ろうとしていました。
子どもの変化②:感性がどんどん豊かに!
屋外授業の際は、ネイチャーゲーム等を通して、
色々な角度から自然を楽しめるよう、心掛けています。
また、屋内でも、木の実や羽など、できるだけ実物を使うようにしています。
子どもたちは、本物を見ると喜びますよね♪
お休みの日、近所のお寺にボダイジュの実を発見!
授業のアイディアは、いろんなところで見つかりますね♪
落ちていたボダイジュの実たちは、翌週の授業で大活躍でした★
そんな日々を過ごして、はや数ヶ月。
園庭で遊んでいるときや、登園のときに、
子どもたちが面白い発見をしてくるようになりました。
「この葉っぱ、良いにおいがする!」
「この石はざらざらだけど、こっちはすべすべしてる」
「この葉っぱ、すごく硬い!」「虫に全部食べられないようにしてるんかな?」
「来るとき、こんな鳴き声(実演)が聞こえたよ!」
子どもたちは、自分の発見に、目がキラキラ!
お友達の発見を一緒に喜ぶ姿も見られます。
「こんな小さいの、よう見つけたね!」等、こちらが驚かされることも。
職場の先生方は、子どもたちの発見を、とても丁寧に受け止めておられます。
自分の発見を肯定してもらえると、嬉しいものですよね。
子どもたちがまっすぐに自然を楽しめているのは、
先生方のおかげなのだなぁと感じています。
都会に住んでいた頃。
職場から帰る最中に、4・5歳くらいの男の子とお母さん、
お母さんのご友人らしき女性の3人が、横を通り過ぎていきました。
お母さんとご友人はおしゃべりに花が咲き、男の子は後ろを ついていく形。
男の子が、ふと空を見上げると、
「ママ!お月さま、きれい!」
と声を挙げました。
すると、
「うっさいな!そんなんどうでもええわ!」
と一喝したんです。
男の子はケロッとしていたので、慣れているのかもしれません。
でも、とても悲しく、もったいないなと感じました。
豊かな感性は、子どもたちが潜在的に持っているものだと思います。
大切なのは、それを周りの人が認めてあげて、
一緒に育てていくことなんじゃないかな。
先生方の協力を得ながら、子どもたちと共に
これからもたくさんの体験を楽しみたいと思っています。
おわりに
環境教育を継続していく中で、子どもたちは明らかに変化しています。
変わっていく子どもたちを、私たち大人がどれだけ深い懐で受け止められるか。
子どもたちの気持ちを大切に、これからも継続していきたいと思います。
すずめがずっと自然を好きでい続けられたのは、両親の愛情が大きいです。
小川を泳ぐ お魚の群れ、どこからか聞こえるキジバトの声、
雪が降るときのにおい、夕暮れ空のグラデーション・・・
私の発見ひとつひとつに、父や母は、喜び共感してくれました。
自然には、こんなにも楽しいことがあって、いのちで溢れているんだ!
そんな日々の感動が、今の「守りたい」に繋がったんだと思います。
今度は私が、子どもたちに、愛を持って接していきたいと思っています。
すずめの保育園の子どもたちは、
田畑や川、山に囲まれた、自然豊かな環境で暮らしています。
話を聞くと、この辺りでは、大人になると都会の方に出ていく人が多いそう。
だからこそ、今、自然を目いっぱい楽しみ、好きになってほしい。
季節を感じ、いのちを感じ、
豊かな心を持った子どもたちが、外に出ていく時が来たら、
人にも他生物にも思いやりのある、
素敵な世界を作っていってくれることを願っています。