必死のパッチでエコライフ!

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自然保護につながる様々な取り組みを、田舎の片隅から発信中!

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田舎で環境教育してみた!子どもたちの反応が面白い…?


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こんにちは、すずめです!

 

朝晩冷え込んで、冬の足音が聞こえてきましたね。

近所では、葉の落ちた木の枝に、ミノムシがゆらゆらしています♪

 

さて、保育施設に勤めるすずめですが、

嬉しいことに、9月から週1くらいで環境教育を実施させていただいています!

(これまでは、コロナの関係で不定期・低頻度だったのです)

 

 

 

 🌱以前のお野菜記事はこちら↓↓ 

 

yasai414.hateblo.jp

 

 

 

今回は、継続的に環境教育を実施することで、

子どもたちにどんな変化があったのか?

少し書かせていただきます。

 

 

 

 

・・・その前に。

 

より良い内容で継続するため、すずめは授業計画を練りに練っています。

これから環境教育を考えている方の参考になればと、

すずめ流の授業作りを、ちょこっと書かせていただきますね。

 

(そんなのいらねぇよ!という方は、下の目次から記事に飛んでくださいね)

 

 

 

 

 

指導者のコツ①:年間計画を作ろう!

すずめは、ざっくりと年間計画表のようなものを作っています。

エクセルで、

 

日付・授業のテーマ・内容・キーワード・時間・場所

 

という欄を作って、各授業の大枠を組んでいきます。

 

その際、

 

・季節感はあっているか?

・前後の授業との関係性は?

・室内or屋外ばかりになっていないか?

・同じような手法の授業が続いていないか?

 

などに注意しながら、考えています。

 

保育の業務と両立しながらなので、ざっくりとでも年間計画があると安心♪

あとは、季節の移ろい加減や、子どもたちの興味の変化を見ながら、

ちょこちょこ変更したりしていますよ(*^-^*) 

 

 

指導者のコツ②:指導案を作ろう!

授業の日が近づいてくると、いよいよ準備をするワケですが、

すずめは必ず指導案(台本みたいな感じ)を作っています。

授業の中で伝えたいこと」に向けて、

どんな流れで、どんなものを使っていくのが良いのか、

整理するのにとても大事!

30分の授業だろうと、15分の授業だろうと、絶対に作っています。

 

各クラスの主担の先生に「こんな感じで考えてるんですけど・・・」と

共有するのにも使っていますよ♪

 

 

さてさて。それでは、本題に入っていきましょう!

 

 

 

子どもの変化①:積極的に考え、発言するように!

動物園の動物たちが、本来どんな場所でどんな風に暮らしているのか、

という内容の授業をしたときのこと。

ケージやサファリゾーンにいるのが普通と思っていた子どもたちは、

本来の棲息地で、のびのび自由に暮らす動物たちの姿を見て、びっくり!

 

アマゾンやサバンナ、北極圏など、

世界にはいろんな環境があることに、更にびっくり!

 

それぞれの環境が抱える問題(密猟や森林伐採等)についてお話しすると、

涙を浮かべながらも、真剣に耳を傾けていました。

 

 

 

さて、面白いのは授業が終わってからのこと。

 

「動物園にもおっきい木がいっぱいあったら、キリンさん嬉しいね」

「本当はたくさんの仲間たちとみんなで暮らしてるんだね」

「いつか会いに行きたいから、英語の勉強、頑張る!」

「(密猟の話を受けて、)かわいそう。大人はどうして我慢できないの?」

「なんでもかんでもペットにするのはかわいそう」

「他にも困ってる動物がいるの?どうしたら助けられる?」

 

etc...

 

 

本当にたくさんの感想や疑問、優しい意見が出てきました!

時間の都合で、全てを聞くことはできなかったのですが、

授業から数週間たった今も、時々、子どもたちからお話が出ます。

 

 

 

年度初めに、「危ない動物は殺していいんやで」と言っていた男の子から、

 

動物たち困ってるんやな。怖い動物と会ったら、どうしたらいいの?

 

と質問があった時には、とても嬉しかったです(*^-^*)

 

 

ハチやマムシツキノワグマが棲む地域ということもあって、

後日の授業では、動物と出会った時の対処法についてお話ししました♪

怖い=いなくていい」ではなく、

一緒に生きていくために、自分にできること」を

子どもたちは真剣に知ろうとしていました。

 

 

子どもの変化②:感性がどんどん豊かに!

屋外授業の際は、ネイチャーゲーム等を通して、

色々な角度から自然を楽しめるよう、心掛けています。

また、屋内でも、木の実や羽など、できるだけ実物を使うようにしています。

子どもたちは、本物を見ると喜びますよね♪

 

  

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お休みの日、近所のお寺にボダイジュの実を発見!

授業のアイディアは、いろんなところで見つかりますね♪

 

 

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落ちていたボダイジュの実たちは、翌週の授業で大活躍でした★

 

 

 

そんな日々を過ごして、はや数ヶ月。

園庭で遊んでいるときや、登園のときに、

子どもたちが面白い発見をしてくるようになりました。

 

「この葉っぱ、良いにおいがする!」

「この石はざらざらだけど、こっちはすべすべしてる」

「この葉っぱ、すごく硬い!」「虫に全部食べられないようにしてるんかな?」

「来るとき、こんな鳴き声(実演)が聞こえたよ!」

 

子どもたちは、自分の発見に、目がキラキラ!

お友達の発見を一緒に喜ぶ姿も見られます。

「こんな小さいの、よう見つけたね!」等、こちらが驚かされることも。

 

 

職場の先生方は、子どもたちの発見を、とても丁寧に受け止めておられます。

自分の発見を肯定してもらえると、嬉しいものですよね。

子どもたちがまっすぐに自然を楽しめているのは、

先生方のおかげなのだなぁと感じています。

 

 

 

 

都会に住んでいた頃。

職場から帰る最中に、4・5歳くらいの男の子とお母さん、

お母さんのご友人らしき女性の3人が、横を通り過ぎていきました。

お母さんとご友人はおしゃべりに花が咲き、男の子は後ろを ついていく形。

 

男の子が、ふと空を見上げると、

 

「ママ!お月さま、きれい!」

 

と声を挙げました。

すると、

 

「うっさいな!そんなんどうでもええわ!」

 

と一喝したんです。

男の子はケロッとしていたので、慣れているのかもしれません。

 

でも、とても悲しく、もったいないなと感じました。

 

 

 

豊かな感性は、子どもたちが潜在的に持っているものだと思います。

大切なのは、それを周りの人が認めてあげて、

一緒に育てていくことなんじゃないかな。

先生方の協力を得ながら、子どもたちと共に

これからもたくさんの体験を楽しみたいと思っています。

 

 

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近所の水路に、カワムツか何かの稚魚に混じって、メダカが!

「めだかのがっこう」や!と、みんな大喜び♪

 

 

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ドジョウもいました★

「どんぐりころころ」や!と、またまた大喜び(*^-^*)

 

 

おわりに

環境教育を継続していく中で、子どもたちは明らかに変化しています。

変わっていく子どもたちを、私たち大人がどれだけ深い懐で受け止められるか。

子どもたちの気持ちを大切に、これからも継続していきたいと思います。

 

 

 

すずめがずっと自然を好きでい続けられたのは、両親の愛情が大きいです。

 

小川を泳ぐ お魚の群れ、どこからか聞こえるキジバトの声、

雪が降るときのにおい、夕暮れ空のグラデーション・・・

 

私の発見ひとつひとつに、父や母は、喜び共感してくれました。

自然には、こんなにも楽しいことがあって、いのちで溢れているんだ!

そんな日々の感動が、今の「守りたい」に繋がったんだと思います。

今度は私が、子どもたちに、愛を持って接していきたいと思っています。

 

 

すずめの保育園の子どもたちは、

田畑や川、山に囲まれた、自然豊かな環境で暮らしています。

話を聞くと、この辺りでは、大人になると都会の方に出ていく人が多いそう。

だからこそ、今、自然を目いっぱい楽しみ、好きになってほしい。

 

季節を感じ、いのちを感じ、

豊かな心を持った子どもたちが、外に出ていく時が来たら、

人にも他生物にも思いやりのある、

素敵な世界を作っていってくれることを願っています。