こんにちは、ヤマセミとすずめです!
今回は、アフリカの動物・ケープペンギンについて。
🌱前回のアフリカの動物記事はコチラ!↓↓
南アフリカ共和国の都市・ケープタウンにある、Boulders Beach(ボルダーズビーチ)を訪れた時のこと。
ここは国立公園のひとつで、海岸沿いの遊歩道を散策できるようになっています。
入園する際は入り口で入園料を支払います
住宅地からほど近いこのビーチ。
ここには、上のシルエットにもあります、とある動物が棲んでいまして…
ケープペンギンさんでございます!🐧✨
砂浜や岩の上をトコトコと歩いたり、腹ばいになって休んだり。
海をスイスイ泳いだり。
コミュニケーションを取り合ったり。
羽毛が生え替わり中のペンギンさんもチラホラ😆
ペンギンたちの生き生きとした姿に、しばし感動のひと時を過ごさせていただきました✨
ケープペンギンって?
ケープペンギンは、アフリカ大陸に定住する唯一のペンギンとされています。
ナミビア南部から南アフリカ南東部にかけての地域に、コロニー (ひとつの地域に定住している同種または複数種の生物の集団)を形成しています。
海岸近くに穴を掘って巣を作る、ケープペンギン。
定住性が強く、生息地から数百キロ離れたところから自分の棲みかに戻ってきた例もあるのだとか!
一夫一妻制で、一度ペアになると一生を共に過ごすことが多いそう😊
巣作りを協力し合って行う様子観察されていますよ♪
ケープペンギンとボルダーズビーチ
ボルダーズビーチは、住宅地の近くでケープペンギンがコロニーを形成する、珍しい例です。
このコロニーは意外にも歴史が浅く、遡ること1983年。
1組のつがいが発見されたことに始まります。
ケープペンギンの棲息地である近隣の島々から、この辺りに移ってきたと言われてます!
当時、この辺りでは商業的漁業が禁止されていました。
そのため、魚を食べるペンギンたちにとって暮らし良く、コロニーが形成されていったと言われています。
ケープペンギンの困りごと
そんなケープペンギンですが、実は、生息域全体で絶滅の危機に瀕しています。
車や人間との接触、環境破壊、乱獲や気候変動による魚の減少…
過去には、ペンギンの卵の大規模な乱獲、巣に使用するグアノ(海鳥などの排泄物の堆積)が削り取られるといったことも。。
断熱がよく効いたグアノは、ペンギンたちにとって棲み良い巣穴になるのだそう
数千年にわたって積み重なっていたグアノが、肥料としての利用を目的として、わずか数十年の間に取り去られてしまったんやって💦
危機に晒され続けるケープペンギンたち、過去30年間で73%減少してしまったとも言われています。。(2021年時点)
そして、今後10年程で絶滅してしまうのではないか、と考えられているのだそう…
グアノの巣を作れないことで
捕食者からの捕食や
気候の影響を受ける確率が上がっています
ケープペンギンと暮らしていくために
苦しい立ち位置にいる、ケープペンギン。
ボルダーズビーチでは、彼らの暮らしを守るため、様々な取り組みが行われています。
ケープペンギンのコロニーに近づかないよう
整備されたウッドデッキ。
私たちもこのウッドデッキからペンギンたちを観察しました
ペンギンたちが抱える問題や保護活動、
訪問者への注意喚起等の掲示が所々に。
注意事項に違反すれば罰金が科せられます
ボルダーズビーチだけでなく生息域全体で保護活動が行われており、怪我をしたペンギンの救護、漁業の見直し、生息環境の保護等、様々な対策が取られています。
グアノの巣の代わりとなる物の設置も行われています
観光地として知られ、観光客も多く訪れるケープタウン・ボルダーズビーチ。
都市部で野生動物との共存は難しい!というイメージもあるかもしれません。
しかし、私たち人側が理解を示し、一歩引くことで、彼らと平和的に関わっていけるのではないかなと思います😌
おわりに
人の営みの側で生きるケープペンギンたちは、大切なことを教えてくれていました。
私たちの暮らしは、たくさんの生きものたちと繋がっています。
「今だけ・金だけ・自分だけ」という社会が、たくさんの生きものたちの絶滅や苦しみを生んでしまっています
私たちの日々の選択の中から、社会は変えられる!
人も他生物も暮らし良い社会に向かっていけると良いな、と願っています✨
ケープペンギンたちが、たくさんの仲間たちと一緒に、安心して世代を紡いでいけますように♪