こんにちは、ヤマセミとすずめです!
近頃、バタバタが続きまして、久しぶりの投稿です。
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5月から10月中旬まで、特別栽培のハーブ畑を担当していました。
この職場でハーブたちと関わるのは、3年目。
これまで様々な体験や、チャレンジもさせてもらってきた私たち。
今年は“食品廃棄物を利用した肥料でハーブを育てること”に、試験的に取り組みました!
食品の副産物が抱える問題
多くの方々の暮らしに欠かすことのできない、醤油とコーヒー。
今試験では、それぞれをつくる際に排出される「コーヒーかす」と「醤油かす」を利用しました。
コーヒーかすは、コーヒーを抽出した後に残る搾りかすです。
一説によると、日本国内で廃棄されるコーヒーかす(水分を含む)は、年間80万トン以上にも及ぶそう😲
そんな現状を変えようと、近年、世界的に注目されているのが、コーヒーかすのアップサイクル(捨てられるものに付加価値を持たせて、新しく別のものに生まれ変わらせること)。
肥料などの農業利用、燃料、アパレル製品、染料etc... 様々な形での活用が実施されてきています。
私たちも、家庭で出たコーヒーかすは堆肥化していますよ😊
次に、醤油を絞る際に残るのが醤油かす。
醤油かすも、飼料や化粧品等、様々な形での利用が進められてきています。
ただ、塩分濃度の高さや加工にかかるコストなどの難点から、大半は産業廃棄物として処分されるのが現状だそう。
試験方法
今試験では、ある全国チェーンのカフェと、地元の醤油会社にご協力いただきました。
(各肥料の作り方については、今回は説明を控えさせていただきます!)
試験では、一部の畝にそれぞれ「コーヒーかすをベースとした肥料」「醤油かすをベースとした肥料」「通常の肥料※」を使用し、栽培。
数ヶ月通して、成長の様子や収量などを記録していきました。
※普段のハーブ栽培には有機肥料を使用しています
職場の方々が「ハーブ、どんな感じ?」と気にかけてくださったり、協力いただいているカフェの方々が畑を訪問され、成長を喜んでおられる姿が嬉しくて。
私たちも「どうなるんやろ」とワクワクしながら、日々の作業や試験に勤しみました。
普段の仕事にプラスしての作業やったから、かなり慌ただしかったけどな😅
実用化に繋がるかもって思うと、頑張れたよね😊
試験を終えて
先日、試験のデータや報告書をまとめ終わり、提出しました。
職場や関係企業の方々に採用していただけるかは、まだわかりません。
ただ、実用化するか否かは別にして、やってみて良かったなと思っています。
その理由は、職場の方々が「農の持続可能性」について考えるきっかけになったかもしれない、ということ。
私たちが勤める農業法人は、作物によっては特別栽培や無農薬栽培をしているものの、メインは慣行栽培です。
「今の栽培方法以外は考えられない」という雰囲気もあります。
この度、試験を実施し、身近で成長を観察したことが、新しい可能性を考えてみる機会になっていたなら嬉しいです😌
おわりに
今回の試験は、私たちにとっても大切な経験と学びになりました。
チャレンジさせていただけたことに、感謝の気持ちでいっぱいです✨
ゴミとして捨てられていく食品かす。
在り方を見つめ直すことで、環境や生きものを守り、私たちの暮らしを豊かにする、とても大切な存在となります。
ハーブ畑で繋がる循環のかたちが、いつか実現することを願っています🌈
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