こんにちは、ヤマセミとすずめです!
農作業に汗水流しながら、自然や生きものたちのことを考える日々。
作業中に飲むお水は最高に美味しいです✨
本日は、いたましい事故についてのお話しから。
栃木県のテーマパークで飼育されていたカピバラが、今朝、駐車場で亡くなっているのが発見されました。
昨日から行方不明になっていた、「いろはちゃん」という2歳のカピバラです。
今朝方、行方不明のニュースを知ってから、心配していたのですが…
このような結果となってしまい、本当に胸が苦しいです。
知らない外の世界をひとりで迷うのは、どんなに怖かったか。
本来は、南米の暖かい地域に棲むカピバラさん。
飼育下では温度管理がとても重要で、寒さで病気になったり、亡くなってしまうこともあります。
まだ夜は冷える、この時期。
辛い思いをしていたかもしれません。
身体に何かがぶつかった痕があり、轢かれてしまった可能性もあるそうです。
知らない地で、孤独の中、亡くなったいろはちゃん。
本当に、本当に胸が痛みます…
コチラは関西某所のカピバラさん。
もう1頭いたのですが、寒さで亡くなってしまい…
市民からの要請もあって空調設備が配置されました
先日、茨城県で、キョンの目撃情報に報奨金が支払われることになったとのニュースを見ました。
中国近辺に棲息するキョンは、日本では「特定外来生物」に指定されています。
このニュースの中では触れられていませんが、もともと動物園で飼育されていたキョンが逃げ出して、日本の自然環境に定着したと考えられています。
動物園では「可愛い」「かっこいい」と親しまれ。
自然環境に定着した途端、厄介者として追い払われたり駆除されたりする。
なんて悲しい話だろう、と思います。
5月には、動物園のエミューが獣舎から来園者用通路に入り、
捕獲された後に亡くなる事故もありました
(写真はオーストラリアにて撮影)
日本に来たのも、逃げてしまったのも、キョンのせいではありません。
彼らが全ての責任を背負わされているように感じ、悲しいです。
せめて、なぜキョンが日本にいるのか、ニュースで触れてほしかったです
このニュース内容には他にも違和感ありまくりですが、長くなるんで…
今回の事故も、キョンたちと同じ道を歩む可能性があったかもしれません。
これらは別々の問題ではなく、地続きであるとして考えることが必要だと感じます。
そして何より、慣れない環境の中で生きることが、どれだけ過酷なことか。
「亡くなった」「特定外来生物に指定された」等の結果を知るばかりの私たちですが、そこに至るまでに、どれだけの苦しみがあったかを想像することも大切なのではないか、と思います。
これ以上繰り返さないために
各地で、動物飼育施設での事故が起きています。
事故に繋がっていなかったとしても、飼育下で様々な困難を抱えている動物たちがいます。
自身の羽毛を抜く毛引き症は、
飼育下の鳥類のストレス反応として多く見られます
(関西某所にて撮影)
私たちは、彼らと同じ言葉を交わすことはできません。
でも、私たちが理解を深めたり、歩み寄ることで、気付けるサインがあります。
「可愛い」「かっこいい」で終わらないで。
彼らの声に耳を傾け、動物飼育施設の在り方や存在自体も考え直していくべき段階ではないか、と感じています。
運営側だけの責任ではなく、社会全体で考えていくべきものだと考えます。
いろはちゃんのような事故が、二度と起きないように。
皆で見つめ直していけると嬉しいです😌
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