こんにちは、アフリカ大陸にて2人旅中のすずめです!
🌱南アフリカの保護施設に関する記事はコチラ!↓↓
今回は、先日訪問した動物保護施設・Brainy Birdsについてご紹介します!
★施設のオーナーさんの許可を得て撮影・掲載しています
Brainy Birdsって?
Brainy Birdsは、ヨハネスブルグにある鳥類専門の動物保護施設。
主に飼育下にある鳥たちが保護されています。
🐦完全寄付で運営しているNPOです
一般訪問は予約制で、私たちは前もって連絡をしてから訪問。
オーナーさんやスタッフさんが、各施設や鳥たちの説明をしながら案内してくださいました😊
現在、6名のスタッフと、たくさんのボランティアさんたちによって運営されているBrainy Birds。
鳥の専門医が在籍している、2か所の動物病院との協力体制を取っています。
どんな施設?
プロパティ内には大小様々なケージや獣舎があり、たくさんの木々に囲まれています。
リハビリ中の鳥さんたち。
体調等が良くなってきたら大型の獣舎に移動し、
数羽の鳥たちと一緒に暮らせるようにもしています
リハビリ後の鳥たちが暮らす獣舎。
隣に新しい施設が建設中でした
鳥の種類や回復状況等によっては、ケージの外で過ごすことも!
日光浴したり、鳥同士やスタッフの方々にくっついたりと、思い思いの過ごし方をしているようでした😌
オーナーさんとの深い絆が伺えました✨
いろんな所に果樹が植えられていました。
鳥たちが自由に食べられるようにとの理由です
飛んで行ってしまわないのか尋ねてみたところ、幼いうちに羽を切られ、狭い環境で暮らしてきたことから、筋肉が発達せず飛び方を知らない鳥さんが多いのだそう。。
ごはんを準備中のボランティアさんたち。
主なごはんは鳥用ペレットと新鮮な果実や野菜など。
経費のほとんどは食費なのだそう
施設の皆さんからは、愛情がひしひしと伝わってきます。
常に鳥たちのことを考え、より良い環境を作れるよう、試行錯誤しておられました😌
どうして保護されてくるの?
主な理由は飼育放棄。
かなり容態が悪くなってから保護されてくることが多いのだそうです。
脚が悪いため「もういらない」とゴミ箱に捨てられ、近所の人が鳴き声に気づいて保護されたというケースも。。
オーナーさんは1羽1羽の保護の理由や病状について
詳しくお話しくださいました。
とても胸が苦しくなります…
症状として多いのは毛引き(自分で羽を抜くこと)。
ストレス等により引き起こされる、自傷行為です。
数年かけて羽が戻る場合もあれば、毛引きが長引いたため、一生生えてこないことも…😢
また、間違った飼育方法も問題で。
知識が無いままペットショップから買うこと(いわゆる一目惚れや勢い)等が原因となっています。
ポテトチップスとコーラへの依存、食べるのをやめられない、など、鳥たちは様々な困難を抱えていました😰
このヨウムさんは自分の片翼を食べて
飢えを凌いできたそう…
両翼とも食べてしまった鳥さんもいたようです。。
繁殖用に飼育されてきたキバタンのつがい。
羽がボロボロです…
一般だけでなく、動物園から引き取った例もあります。
動物園は基本的に行政が管理しており、飼育状況はかなり劣悪。
給餌方法の助言も試みているそうです。
南アフリカの抱える問題
何といっても、ペットショップの問題は深刻で…
鳥を買う人に対し教育をせず、利益のみを考えた安易な販売が横行しています。
根本から解決すべく、お店に対する抗議活動も行っておられます💡
3か所のお店で鳥類の販売を取りやめさせることが出来たんやって!
また、違法取引も問題。
コンゴ共和国に棲息するヨウムは、国際取引が禁止されています。
ですが、ペットとしての人気が高く、現在も違法で連れてこられているのだそう。。
ヨウムさん。
たくさん保護されていました
その他、施設のこと
一般の訪問者を制限しているという、Brainy Birds。
理由は、動物園のようなレジャー施設と勘違いして来られる方が多いためです。
また、12歳未満の訪問は現在禁止しています。
過去に、ここを訪れた子どもとの間でトラブルが起き、保護鳥が安楽死しなくてはならない状況に陥ったのだそう。。😢
施設の至るところに鳥たちとの過ごし方などの紹介が
施設では保護鳥の里親募集もされています。
飼育環境(家など)を確認し、指導をした上で譲渡をしておられるようです。
訪問時に出会った一般の方は、キバタンを保護飼育されてました!時々キバタンと一緒に来られては、飼育方法をスタッフさんから学んだり、他のキバタンとの交流時間を作っているそうです😊
アフリカで自然保護に従事しており、現在はコザクラインコの研究をしてるんやとか!
おわりに
鳥たちへの深い愛をもって運営されているBrainy Birds。
オーナーさんが14歳の頃に、ペットショップで劣悪な飼育下にいた鳥を保護したことから始まったのだそうです。
オーナーさんは、鳥が野生のままでいることを強く願っておられました。
鳥たちが飛び方を忘れることなく、自由に羽ばたけるように。
仲間たちと自然の中でのびのび生きていけるように。
彼らの「自由に生きる権利」が尊重される社会になってほしい!
私たちも、出来ることに積極的に取り組んでいきたいです✨
🌱野生のキバタンについて紹介していますので、よろしければ!↓↓