こんにちは、すずめです!
様々な生きものたちの活動が活発になっていくのを感じる日々です😊
さて、昨日、2頭のタヌキと出会いました♪
ふわふわの毛を揺らして、草むらを歩くタヌさん。
思わず見とれてしまう私たちでした😍
と同時に心配になるのが、ロードキル。
温かくなってくると共に、その不安は増しています。。
ロードキルって?
道路上で起きる動物の死亡事故のことを指し、車両との衝突(轢死)や側溝にはまる(溺死)等、原因は様々…
轢死に関していうと、高速道路だけでも、年間5万頭以上もの野生動物が事故に遭っているそう😰(令和3年度 国土交通省のデータより)
そして、野生動物の中で一番多い犠牲者は、タヌキです。
私たち自身、今年初めて見たタヌキは、事故で亡くなった姿でした。。
動物たちが道路を渡る理由として、動物の棲息地が道路で分断されていること、公園や各戸の庭、農地が点在すること等、考えられることは様々。
動物たちの棲息地が開発などにより減少していることも
要因ではないでしょうか
山や農村地でも、街なかでも、起こりうるということです。
私たちの経験では、住宅地ではネコ、就農時代はスッポンやトノサマガエルの遺体を見ることが多かったです…
轢かれそうな動物を見かけたら、可能な限り道路上から移動をする、二次被害(遺体を他の動物が食べに来て事故に遭うこと)を防ぐため、遺体を草地に移すetc... 色々とやってはみてますが。。😥
オーストラリアとロードキル
オーストラリアでも、ロードキルは深刻な問題になっています。
★ここからは轢死をメインにお話させていただきますね!
例えば、コアラ。
狩猟や棲息地の開発等により減少したコアラを守るため、保護区を作る、都市周辺の緑化に力を入れる等、様々な対策が取られています。
ただ、保護区と保護区の間や、都市周辺には、多くの道路が通っています。
保護区間や樹木を移動する際に、車両との接触事故が起きてしまっています。
その数、年間約4000頭にも上るそう…😰
コアラだけでなく、多くの動物種がロードキルの被害に遭っています。
どんな対策があるの?
ロードキル被害が深刻なオーストラリアですが、様々な取り組みもなされています。
・道路に「動物用横断路(アニマルパスウェイ)」の設置
・棲息地間を繋ぐ「緑の回廊(コリドー)」の整備
・注意喚起の看板の設置(道路脇だけでなく、様々な場所で見かけました)
・ロードキルや動物目撃情報のモニタリングシステム(市民参加型)の導入
・速度制限の厳格化
・動物病院や保護施設による救護
(・棲息地の開発の抑止)
等々。
★「オーストラリア」と括りましたが、地域や環境によって取り組みは多様です。今回は私たちが実際に現地で見たものをご紹介しています
車やバイク等に乗る機会を減らす、乗り合いにするなどの対策も取られています。
電車との接触事故もあり、速度の調整や
音を出すなどの対策が取られています
(日本でも夜間などに行っていることがありますね)
上記の対策で事故が完全に無くなるわけではありません。
でも、それぞれに発生を抑える効果はあります。
様々な対策が組み合わさることで、あらゆる状況での事故の抑止に繋がっていくのではないかなと思います。
タスマニアでは「子育て中のカモノハシが道路を渡ることがあるから、気を付けてね」等、住民同士で声をかけ合う様子も見られました✨
おわりに
オーストラリアにいた頃、野生動物専門の獣医師チームを特集した番組が放送されていました。
私たちが視聴した数回では、交通事故に遭った動物の救護が多く取り上げられていました。
日本国内で野生動物を診察できる動物病院は限られています。
万が一事故が起きてしまった場合に、助けを求められる存在が身近であると良いな、と思います。
過去にボランティアやお仕事でお世話になった日本の野生動物の獣医さんは、鳥類に限定されている方や、大型哺乳類まで診ておられる方など、様々でした。いろんな葛藤を抱えておられました
費用面や環境面(終生飼養になった場合のこと等)、住民からの苦情、法令の規制etc... 色々な問題があるみたいやなぁ
そしてなにより、事故を未然に防ぐことが大切。
私たちのすぐそばに、他の動物たちの暮らしがあること。
彼らの命や家族、大切な仲間を、一瞬にして奪ってしまう可能性があること。
1人ひとりが心に留めて暮らしていけると嬉しいです😌
人それぞれ、暮らし方や、生活環境は違います。
つまり、出来ることも人それぞれ。
「自分に出来ることは何だろう?」と考え、意識して、みんなで動物たちの安全を見守っていけると嬉しいです✨
それでは♪
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