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【ディンゴの場合】野生動物と共存するために【ガリ(フレーザー島)】


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こんにちは、オーストラリアでワーホリ中のすずめです!

 

現在、クイーンズランドの動物保護施設でボランティアをしています。

 

 

🌱前回のボランティア関連記事はコチラ!↓↓

yasai414.hateblo.jp

 

 

 

本日は、オーストラリアに棲息する哺乳類・ディンゴと、ある島のこと。

 

 

 

ディンゴの棲む島

オーストラリア・クイーンズランド州の南東に、ガリ(K’gari)という島があります。

フレーザー島(Fraser Island)という名称でも知られています。

 

「世界最大の砂の島」として、世界自然遺産に登録され、観光地としても人気。

 

 

 

ガリのビーチ

 

 

 

ガリには、25~30のディンゴの群れがあると考えられています。

 

ディンゴは3~12頭くらいで1つの群れを作るといわれていますよ!

 

現在、ガリでは、ディンゴと共存するために独自の対策が取られています。

そんなガリディンゴ対策は、2001年から始まりました。

 

 

 

対策が出来るまで

 

ディンゴ

@Wildlife Surrounds

 

 

ガリには昔からディンゴが棲息していましたが、人との軋轢は無く、良い距離間を保っていました。

 

1980年代頃、ディンゴと至近距離で写真を撮るため、餌付けが行われるように。

そこからディンゴの行動は変わり始め、人との距離が近くなっていったそうです。

そして、彼らは危険視されていくように。。

 

1995年~2000年の間に、40頭のディンゴが駆除されました。

 

駆除を任されたのはレンジャーさんやったそうですが、苦しかったやろなぁ…

ディンゴの抜本的な対策をやってかないと!という雰囲気はありつつ、財政的に進まなかったそうです💦

 

2001年、9歳の男の子が、2頭のディンゴによって命を落とします。

この事件によって、30頭ほどのディンゴが駆除されました。

 

「このままでは人にとってもディンゴにとっても良くない」

と、対策の計画がスタートしました。

 

 

 

対策の内容は?

現在ガリで行われている対策は、

 

 

・キャンプ場の周りにディンゴ用の柵を導入

・案内板(ディンゴの生態など理解を深めるもの)を人が通る所に置き、旅行者へ注意喚起する

・旅行者に向けて安全のための教育(ディンゴと出会った時の対応など)を行う

ディンゴへのいたずら・餌付けに対する罰金額を上げる

・繁忙期に現地のレンジャーの数を増やす

・無線によるレンジャー同士のコミュニケーションを取りやすくする

ディンゴの研究を続け、事実に基づく対策を考える

・モニタリングを基に臨機応変な対応をする

・獣医や動物福祉団体との連携

・地域との連携・協力

 

 

ザックリと、このような形。

 

現在も軋轢は無くなっていませんが、ディンゴを排除せず、共存を目指す方向” で取り組まれています。

 

旅行者、地元、研究者、レンジャー、動物福祉団体と、様々な人たちの協力が記されているのも大事なことですね😊

今後、ディンゴとの軋轢が大きな問題となった際には、「旅行者の制限を行う」などの“一歩引く対策”を選択してもらえたらエエな、と思います

 

畜産動物や人への危害があるとして、各地で厄介者扱いのディンゴ

観光地か農地か、住宅地なのか、環境の違いはありますが、

ガリでの取り組みが、彼らとの暮らし方の1モデルになっていくとイイですね✨

 

 

 

おわりに

観光地において、旅行者と野生動物との衝突は、避けるべきこと。

 

動物たちとの共存を模索することは、旅行者と動物、双方の安全に繋がります。

人も動物も安全に暮らせる社会づくりが進むと嬉しいです🌸

 

日本でも、餌付けによって人との距離が近くなった野生動物が、結果的に駆除されたり、事故に遭うケースがあります💦

一時的な楽しみで動物たちが苦しむことにならへんよう、行動を考えていかなアカンな!

 

それでは♪

 

 

★最後まで読んでいただきありがとうございます★

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