こんにちは、オーストラリアでワーホリ中のすずめです!
現在、クイーンズランドの動物保護施設でボランティアをしています。
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本日は、オーストラリアに棲息する哺乳類・ディンゴと、ある島のこと。
ディンゴの棲む島
オーストラリア・クイーンズランド州の南東に、ガリ(K’gari)という島があります。
フレーザー島(Fraser Island)という名称でも知られています。
「世界最大の砂の島」として、世界自然遺産に登録され、観光地としても人気。
ガリのビーチ
ガリには、25~30のディンゴの群れがあると考えられています。
ディンゴは3~12頭くらいで1つの群れを作るといわれていますよ!
現在、ガリでは、ディンゴと共存するために独自の対策が取られています。
対策が出来るまで
@Wildlife Surrounds
ガリには昔からディンゴが棲息していましたが、人との軋轢は無く、良い距離間を保っていました。
1980年代頃、ディンゴと至近距離で写真を撮るため、餌付けが行われるように。
そこからディンゴの行動は変わり始め、人との距離が近くなっていったそうです。
そして、彼らは危険視されていくように。。
1995年~2000年の間に、40頭のディンゴが駆除されました。
駆除を任されたのはレンジャーさんやったそうですが、苦しかったやろなぁ…
ディンゴの抜本的な対策をやってかないと!という雰囲気はありつつ、財政的に進まなかったそうです💦
2001年、9歳の男の子が、2頭のディンゴによって命を落とします。
この事件によって、30頭ほどのディンゴが駆除されました。
「このままでは人にとってもディンゴにとっても良くない」
と、対策の計画がスタートしました。
対策の内容は?
現在ガリで行われている対策は、
・キャンプ場の周りにディンゴ用の柵を導入
・案内板(ディンゴの生態など理解を深めるもの)を人が通る所に置き、旅行者へ注意喚起する
・旅行者に向けて安全のための教育(ディンゴと出会った時の対応など)を行う
・ディンゴへのいたずら・餌付けに対する罰金額を上げる
・繁忙期に現地のレンジャーの数を増やす
・無線によるレンジャー同士のコミュニケーションを取りやすくする
・ディンゴの研究を続け、事実に基づく対策を考える
・モニタリングを基に臨機応変な対応をする
・獣医や動物福祉団体との連携
・地域との連携・協力
ザックリと、このような形。
現在も軋轢は無くなっていませんが、“ディンゴを排除せず、共存を目指す方向” で取り組まれています。
旅行者、地元、研究者、レンジャー、動物福祉団体と、様々な人たちの協力が記されているのも大事なことですね😊
今後、ディンゴとの軋轢が大きな問題となった際には、「旅行者の制限を行う」などの“一歩引く対策”を選択してもらえたらエエな、と思います
畜産動物や人への危害があるとして、各地で厄介者扱いのディンゴ。
観光地か農地か、住宅地なのか、環境の違いはありますが、
ガリでの取り組みが、彼らとの暮らし方の1モデルになっていくとイイですね✨
おわりに
観光地において、旅行者と野生動物との衝突は、避けるべきこと。
動物たちとの共存を模索することは、旅行者と動物、双方の安全に繋がります。
人も動物も安全に暮らせる社会づくりが進むと嬉しいです🌸
日本でも、餌付けによって人との距離が近くなった野生動物が、結果的に駆除されたり、事故に遭うケースがあります💦
一時的な楽しみで動物たちが苦しむことにならへんよう、行動を考えていかなアカンな!
それでは♪
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