こんにちは、すずめです!
今回は、オーストラリアの動物・キノボリカンガルーについて!
🌱前回のオーストラリアの動物記事はコチラ!↓↓
オーストラリア・クイーンズランド州にある、カーテンフィグ国立公園(Curtain Fig National Park)を訪れた時のこと。
園内には遊歩道が設置されていて、森の中を散策できます。
遊歩道の先で出会えるのが、国立公園の名前にもなっている、イチジクの大木 “カーテンフィグツリー”。
(カーテンフィグツリーについては別の記事で紹介させていただきますね!)
森林内を歩いていると、あちこちにビカクシダがポコポコ
道中、立ち止まって森林内を眺めていた私たち。
ふと、と~おくの方に何やら動くものが・・・
双眼鏡で見てみると・・・?
キノボリカンガルーさん!!😆💓
※当時、望遠レンズ付きカメラが故障していまして…
本記事の写真は双眼鏡にスマホのレンズを当てて撮影したものとなっております
木の幹や枝を、スルスルと移動するキノボリカンガルーさん。
初めての出会いに、感動の私たち😍
何やら尻尾が気になる様子?
/う~ん…\
/気になる…\
更に遠くの方に、親子らしき御二方の姿も!
親カンガルーさんはお食事中で、
子カンガルーさんは毛づくろいをしていました
しばし、こっそりと彼らの暮らしを覗かせていただきました😌
キノボリカンガルーって?
オーストラリアやニューギニア島の熱帯雨林に生息しているキノボリカンガルー。
現在、14亜種が確認されているようです。(諸説あり)
その名の通り、多くの時間を木に登って暮らす彼ら。
その名の通り、カンガルー科に属しています🦘
見た目はどちらかというとおサルさん?
因みに、オーストラリアにはヒト以外の
霊長類は棲息していません🐒
そもそも、カンガルーの祖先は熱帯雨林の樹上で生活しており、草原へと展開していったと考えられています。
後に再び熱帯雨林へと戻って来たのが、キノボリカンガルーなのだとか!
私たちが出会ったのは、カオグロキノボリカンガルー(Lumholtz’s Tree Kangaroo)。
キノボリカンガルーの中で最も小さく、最も南に分布しているようです。
木の葉や花、草の芽、シダ、コケ、樹皮などを食べるようですよ😃
キノボリカンガルーと訪問者
私たちがキノボリカンガルーを見かけた時、6名程のグループがやってこられました。
「どうしたの?」と訊ねられたので、「キノボリカンガルーがいるよ」とお伝えしました。
すると、皆さん小声で「可愛いねぇ」と囁き合いながら、ゆっくりとした動きで、静かにキノボリカンガルーとの出会いを喜んでおられました。
遊歩道からキノボリカンガルーまでは、肉眼では豆粒サイズ程の距離。
また、たくさんの植物たちが目隠しのように生い茂っています。
そのような状況下、グループの皆さんは声を潜め、刺激しないよう気を付けながら観察されていて。
とても良いなぁと感じました😌
団体やと特に「おったおった!」みたいに興奮してまいそうやけど、皆さんとても落ち着いておられたよな!
訪問者の在り方を考える
オーストラリアでは、“エコツーリズム”が盛んに取り入れられています。
エコツーリズムは、自然環境や地域文化、歴史に配慮し、学ぶことを目的とした観光スタイル。
そこでの体験を通して、環境保全につなげることも目標としています。
Definition and Key Concepts – GEN – Global Ecotourism Network
単に自然の中を観光することではありません💡伐採や採取、狩猟など自然環境地域に影響を及ぼす行為も定義から外れますよ!
一方、オーバーツーリズム※や野生動物への過剰なアプローチなど、多くの問題も…
訪問者一人ひとりのモラルや振る舞いがカギとなります。
※訪問客の増加等によって、自然環境や地元住民の生活に悪影響を及ぼす状況
“エコツーリズム”と銘打ったグリーンウォッシュ(環境負荷が大きい、実態が曖昧なもの等を環境に配慮していると見せかけること)も横行しとうみたいやで💦
この先の環境保全の心を養うエコツーリズムですが、訪問者が出会うのは、今を生きる野生動物たち。
訪問の際には、彼らの暮らしを第一に考え、思いやりある行動を忘れないようにしたいですね😌
おわりに
森の中で木々に寄り添い生きる、キノボリカンガルー。
これからも彼らが、家族や仲間たち、他の生きものたちと共に、安心して暮らしていけると良いな、と思います✨
近頃、SNSなどで、自然環境での野生動物との遭遇がセンセーショナルに描かれています。
彼らの棲息地にお邪魔しているのだから、彼らがいるのは、当たり前のこと。
敵意ではなく、自然界の大切な仲間であることこそ伝わってほしい!
優しさを忘れず、他生物と一緒に歩んでいける社会でありますように🙏
それでは♪