★今回は動物園の是非を問うものではなく、ひとつのケースに関する内容です。
こんにちは、ヤマセミです!
ヘトヘトの毎日ですが、畑の周りで親離れ間近のハクセキレイやカラス、トビが親からご飯をもらっている姿に、感動と癒しをいただいています。
ウォンバットが日本に?
今日はあるニュース記事について。
ざっくりいうと、
現在3匹のウォンバットを飼育している池田市営の五月山動物園が、今後もウォンバットの展示を維持するためにオーストラリアから新たに2匹受け入れる方向で調整を進めている。
こんな感じの内容。
日本では、パンダのようにファンが多いウォンバットですが、国内で飼育されてい
る4匹のうち3匹が五月山動物園にいるようです。
ごはん中のウォンバットさん
タスマニアにて撮影
※以下、写真は全てタスマニアで撮影したものです
過去の記事でも何度かウォンバットについて書いておりますが、これらは野生のウォンバットに関してでした。
実は、オーストラリアに行く前に、諸事情により、すずめさんと五月山動物園に行く機会があり。
ウォンバットの獣舎に関して、日本の動物園の水準から考えると、少し珍しく感じました。
それもそのはず。
このウォンバット舎は、ウォンバットの譲渡元であるオーストラリアのタスマニアにある“トロウアナ・ワイルドライフ・サンクチュアリー”のオーナー、ケリー氏の指導のもとに造られたものだそう。
新たに来園するかもしれない2匹もこのサンクチュアリーから来る予定です。
オーストラリアのニュースを見てみると…?
そんな中、オーストラリア側のニュース記事も見つけました。
「World's oldest-known wombat originally from Tasmania set to turn 35 at Satsukiyama Zoo in Japan(タスマニア出身の世界一長寿ウォンバットが日本の五月山動物園で35歳に)」
この記事の本題は五月山動物園にいる「ワイン」という名前のウォンバットが35歳になったというものなんですが、今後の譲渡に関しても書かれていました。
記事内では、上記のサンクチュアリーのオーナーであるケリー氏のコメントが載せられていました。
それによると、彼は池田市に対してウォンバット舎の改善を促していたようです。
そして、改善がなされないのであれば、新たにウォンバットを譲渡する気はないと伝えていたそう。
池田市により新たに改善の計画が練られ、それが実現すればウォンバットを譲渡する気でいる、と彼は言っています。
2024年6月1日から五月山動物園は一時閉鎖し、リニューアル工事に着手していくと、公式ウェブサイトに書かれていました。
なんかモヤモヤ…
日本側の記事では、獣舎の改善が必要だとか、指摘があった、ということは書かれていません。
動物福祉の観点から、「新たな2匹の受け入れには獣舎の改善が必要である」という一言があってほしかったと思いました。
市や園にとってネガティブなイメージに繋がる可能性があったから書かれなかったのか、特に考えていなかったのかはわかりません。
ただ、個人的には、あえて書くべきだったと思います。
それは、日本の動物飼育施設においての動物福祉の向上につながるかもしれないからです。
動物福祉、獣舎などの住環境に関心を寄せずに、そこで飼育されている動物をただ見るということがあまりにも多いように感じています。
施設側から発信することで、来園者の気づきや学びにも繋がるんちゃうかな、と思います。
見方が変わることで、動物たちが発信している様々なサインに気付ようになったりするしな
野生に生きているということ
一年弱、ワーホリでタスマニアにいた私とすずめさんは、野生のウォンバットに何度も出会いました。
広い草原で草を食んだり、木々の間をトコトコ歩いたり、親子で寄り添ったり。
自然の中で暮らす姿が印象に残っています。
仕事帰りにも見たことあったね
懐かしい日々や…
動物園ではたくさんの野生動物が飼育されています。
「かっこいい」「可愛い」だけじゃなくて。
本来の自然環境で暮らす姿や生き方に想いを馳せ、飼育環境への関心も高まってほしい。
市民みんなで、動物園動物の暮らしの改善や、在り方について考えていけたらと願ってます。
ほんなら!