こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです!
先日、ヤマセミさんが旅から帰ってきまして、お土産話を楽しく聞かせてもらっています♪
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さて、本日はコアラについて。
タスマニアには野生のコアラはいません。
ヤマセミさんは今旅の中で本土のゴールドコーストを訪問時、野生のコアラに出会ったそう!
今回は、ヤマセミさんの体験談を基に書かせていただきますね!
野生のコアラとの出会い
ヤマセミさんが訪れたのは、ゴールドコーストのクーンババ(Coombabah)自然保護区域です。
エリア内に入るためのゲートがあり、夜間は立ち入り禁止となっています。
保護区域内には、森林や湿地など、様々な環境があります。
カンガルーや多様な鳥たちの姿が、あちこちに見られたそうです!
(また別記事で紹介させていただきますね!)
しばらく歩いていると、ついにコアラとの出会いが!
どこにいるでしょう?
か、か、かわいい~!!!!😍
ユーカリの分かれた枝の根元にすっぽり挟まって、安定しているようです☺
何頭もいたようですが、みんなこのスタイルでお休み中だったそう
体色が木の幹と似ていて、ジッとしているから、見つけるのは大変なようです!
活発に動いているコも!身体が小さめなので、若そう?
1本の木に1頭といった感じで、2頭以上同じ木にいるのは見かけなかったみたいです🐨
コアラってどんな動物?
コアラの生息地はオーストラリア本土の東海岸(一部南部にも)。
主にユーカリの生えた森林で、樹上生活しています。
なんと、コアラの睡眠時間は16時間以上なんだとか!
この長時間睡眠の秘密は、コアラの主食・ユーカリにあります。
ユーカリの葉は毒を持っています。
毒素を分解するには体内でエネルギーを使うため、食事以外の時間はジッと眠っている必要があるのだそう。
また、コアラは縄張り意識が強く、テリトリー内の木に他のコアラが立ち入ると、取っ組み合いのケンカになることも!
クーンババのコアラたちが樹上で眠っていたのも、1本の木に1頭ずついたことも頷けますね!
コアラの困りごと
ユニークな生態のコアラたちですが、今、危機に瀕しています…!
彼らの個体数は年々減少傾向にあり、ゴールドコーストを含むクイーンズランド州では、昨年、絶滅危惧種に指定されました。
その理由は様々ですが、ひとつは開発による生息地の減少。
以前の記事でもお伝えした理由の他、人口増加による住宅や商業施設の開発等により、森林が切り開かれています。
ヨーロッパからの入植から、これまでの開発により、約80%ものコアラの生息地が失われたのだそうです。(Australian Koala Foundationより)
ユーカリには900近くの種がありますが、そのうちコアラが食べるのは30種ほど。
さらに、場所によってユーカリの種類は異なるため、その土地ごとにコアラが食べるユーカリも変わってきます。
そのため、「開発のために森林伐採するから、ここのコアラを別の地域に移そう!」となると、移されるコアラにとっては、馴染みのないユーカリ林に棲むことになるかもしれません。
移動先にいるコアラ的にも、縄張りに立ち入られるストレスが増え、辛いですね。。
コアラに限らずやけど、人間都合で代替地に移動させられたり、人工繁殖による「種の保存」やなくて、元の生息地を残すことで種が守られるべきやと思います
州によっては、森林伐採による野生動物の生息地減少が問題視され、環境活動家などの方々が声を上げておられます。
コアラ保護早急に 活動家ら森林伐採を批判 | JAMS.TV オーストラリア生活情報ウェブサイト
コアラ自身は法律によって保護されていますが、コアラの生息地は法律に守られていません(個人の私有地が多くを占めています)。
コアラたちが安全に暮らしていける社会になっていくことを願います😥
森林を貫くように道が作られたり、もとは繋がっていた森林がいくつかに分断されることで、移動中のコアラが車に轢かれてしまう、といった事故も多発しています💦
おわりに
ヤマセミさんは今回、野生のコアラを観察して、彼らにとっていかにユーカリが大切か、ゆっくり休める環境が必要か等、たくさんのことを感じたようです!
日本でもオーストラリアでも、動物園の人気者・コアラ。
この度、そんな彼らの野生の姿について、ちょこっとご紹介させていただきました。
彼らが実際にはどんなところでどんな暮らしをしているのか?
のびのびと生きていくために、どれだけの環境が必要なのか?
“彼らのあるべき暮らし”に思いを馳せていただけますと嬉しいです😌