こんにちは、オーストラリアでワーホリ中のヤマセミです!
現在、クイーンズランドの動物保護施設でボランティアをしています。
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今日はハロウィンということで(?)、旅の途中で出会ったコウモリについて🦇
ハイガシラオオコウモリ(Grey-headed Flying-fox)です!
集団で暮らす彼ら。
昼間は木の枝にぶら下がりゆっくり過ごすようです。
私たちが彼らを見かけたのは夕暮れより少し前の時間帯。
まさに “コウモリのなる木” が何本もありました。
ぶら下がっている黒いものはコウモリたち
コウモリのコロニーを初めて見た私たちは、この光景に圧倒!😲
夕暮れに近づくにつれ、何匹か、ストレッチをして飛び立ってはまた枝に戻るということをしていました。
翼を広げると、さらに大きい!!
ウォーミングアップ中?
お腹に見えるのは…赤ちゃん??
まだまだのんびりしたいのか、起きてもまたすぐに寝る姿勢になるコウモリがたくさん。
可愛かった。
コウモリ=超音波のイメージが強すぎて、鳴き声は人間に聴こえへんもんやと思っとったけど、コミュニケーションをとる際に声が聴こえてびっくり!
身体の構造が不思議でキレイでカッコ良くて可愛くて、双眼鏡を握りしめながら見惚れていました
私たちが彼らを見たのは、とある住宅地付近の川沿いなのですが、辺り一帯は保護区になっていました。
案内板があったりと、彼らへの理解・配慮を促していました。
保護区は住宅地とビル街、ゴルフ場に挟まれています
ハイガシラオオコウモリって?
重さ600~1000g、体長23~29cm、翼長なんと1mにも達するといわれる、オーストラリア最大のコウモリ。
クイーンズランド州中央部からビクトリア州西部にかけての、海岸沿いの地域に棲息。
ユーカリやメラルーカ、バンクシアなどの蜜や花粉、熱帯雨林の果実などを食べて暮らしています。
空飛ぶ庭師?
花から花へ移動して花粉を食べる彼らの生態は、受粉の助けとなっています。(ハチみたいやな!)
また、果実を食べ後に、別の場所に移動してフンをすることが、種の散布に繋がります。(鳥やクマみたいやな!)
植物を広い範囲に増やし育てることの出来る彼らは、まさに “Flying Gardener(空飛ぶ庭師)” !
ハイガシラオオコウモリの困りごと
そんなハイガシラオオコウモリですが、多くの脅威にさらされています。。
・開墾や都市化のための伐採などによる生息域や食料の減少
・果物農家による駆除
・有刺鉄線やネットなどによる怪我や絶命
・熱波など気候変化による衰弱や絶命
生息域の減少により都市部の公園などに棲み処を移し、なんとか生き延びている彼ら。
そんな彼らの生存は、更に追い詰められています。
上記の脅威は、コウモリだけでなく、たくさんの生きものたちにとって影響のあるものですね💦
放牧地が多いオーストラリアでは、有刺鉄線が張り巡らされているのをよく見かけます。
現在お世話になっている施設のオーナーさんは、有刺鉄線が野生動物にとって危険なものであり、代替案(棘の無い鉄線を使う等)を用いるべきと訴えています。
おわりに
ハイガシラオオコウモリたちが棲めなくなると、植物の命を繋ぐ機会は減っていく。
植物が減るということは、繋がる全ての生きものたち、私たち人間にも影響があります。
奪ってしまったものを取り戻すのは難しいけど、今からでも出来ることはある!
彼らがオーストラリアで本来の生き方をしていけるよう願っています✨
1種の生きものを知ることは、繋がる全ての生きものたちを思い、私たち人間の暮らしを省みることにも繋がります。
身の回りにいる生きものたちに、ぜひ歩み寄ってみてくださいませ😌
(気持ち的な意味で!)
ほんなら!
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