こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです♪
本日は、タスマニアのワイルドライフ・サンクチュアリについて!
🌱前回の【サンクチュアリ関連記事はコチラ】はコチラ↓↓
“ワイルドライフ・サンクチュアリ”は、野生動物の保護を目的としており、動物を取り巻く自然環境を丸ごと守ることもあります。
(サンクチュアリは定義が様々なので、ざっくり書かせていただいてます!)
日本だと、日本野鳥の会 所有の鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリなどが有名かなと思います!
今回は、ここタスマニアにある“サイクスサンクチュアリ”を訪れたときのお話😊
サイクスサンクチュアリって?
サイクスサンクチュアリは、タスマニアのレイルトンという町にあります。
名前の由来は、元々の持ち主であったノーマン・サイクスさんから。
1890年にイギリスで生まれたサイクスさんは、第一次世界大戦でエンジニアをしていました。
その後、オーストラリアに移住した彼は、都市から離れて自然に身を置きたいと考え、15ヘクタールの土地を購入し、小屋で暮らしたそうです。
それから30年ほどの間、自然に囲まれた環境で過ごされました。
1977年、彼はこの土地をレイルトンに遺贈します。
その際、“野生動物たちの聖域”としてあり続けるよう指示を残されました。
それが、現在まで開発などの手が入らずに守られているゆえんです。
行ってきました!
家からもそんなに遠くないので、自然観察がてら行ってみよう!となりました😊
行く前に何となくレビューを見ていると、「なんか不思議なトコ」といったニュアンスの書き込みが…!
それも気になる。
入り口には、サンクチュアリの説明が書かれた看板が。
足を踏み入れると、ユーカリをはじめ様々な木や草が生え、清々しい森林でした!
青空のもと、風が吹くたびにユーカリの香りを感じ、とても心地よい✨
鳥たちの声が近くから遠くから響きわたり、木から木へ飛び交う姿も。
しばらく歩くと、開けた場所にでました。
そこには、石碑のようなものが…
????
ふ、ふ、不思議―!!!!
これのコトね!!と合点がいく、不思議な暗号のようなものが刻まれています。
まるで謎解きの様…
ここには、生命の神秘や精神論、宇宙の成り立ちについて記されているそうです😳
私たちには、てんで理解の及ばない内容でございました。
サイクスさんは凄い学者さんなんだというコトだけはわかりました。
🌳🌳🌳
暗号の側で持参したお弁当を食べ、少し休憩してから散策の続きへ!
林内を歩いていると、本当にたくさんの鳥たちと出会います。
木に空いた穴を何となしに眺めていると…黒いふわふわの物体が。
何やろね、と、しばらく見ていたところ、ふわふわがもぞもぞ動き出して…?
ポッサムでした!!😍
木は道から離れていたので、双眼鏡や一眼カメラ越しに観察していたのですが、おひさまの加減か、可愛いお顔や尻尾、手の仕草もよくわかりました!
丸まってウトウトしたり、お顔を手でこすったり、外を眺めたり。
夜に歩いている姿は何度か見かけたことがありますが、お昼間の彼らは初めて!
こんな風に、木の穴の中で夜が来るのを待ってるんですね。
気付かれないよう静かに、しばしの観察を楽しみました😌
一本の木の大切さ
サイクスサンクチュアリでは、木に寄り添う、様々な動物たちとの出会いがありました!
木で休む動物、木からごはんをもらう動物、木を寝床にしている動物。
彼らにとって、木は大切な存在なんだなぁ。
もちろん、木や草たち植物にとっては、動物は大切な存在です😊
植物のおかげで動物は生きられて、動物がいるから植物が生きられて…って、無限ループよな!生きものみんな必要ってことやな
ここの木々が、サイクスさんのおかげで守られて本当に良かったな、と思います。
近年、日本では大型再生可能エネルギー施設の開発により、たくさんの森林が切り開かれています。
山の斜面にはメガソーラーが張り付き、尾根には大量の風車が並ぶ。
各地でたくさんの方々が頑張って声を上げておられますが、開発の計画は続々…
ここオーストラリアも、自然環境における再エネ開発が活発化しています。
🌱【オーストラリアの再エネ記事】はコチラ↓↓
一本の木が、森の生きものたちにとってどれほど大切か。
大量の木々を失うことで、どれだけの生きものたちの暮らしが奪われてしまうんだろう。
脱炭素は大切だけど、人間が作った問題の解決を、他の生きものたちに押し付けてしまってるよね…
人間のことは人間が暮らす町の方で何とかできひんのやろか。あと、電力消費を減らしていくのも必要よな
一本の木に守られて暮らすポッサムの姿は、一本の木の大切さを改めて教えてくれました。
サイクスさんも、この道を歩きながら、たくさんの動物たちと出会ったのかな
おわりに
サイクスさんが残した森は、たくさんの生きものたちが支え合って暮らす、素晴らしい場所でした!
因みに、冒頭で紹介した“鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ”も、もとは個人の土地なのだそうですよ😊
農村地域の方に行くと、先祖代々の土地を持ってるけど今は使ってないし、どうしたもんか…という声を聞くことがあります。
(開発業者の手に渡ってしまう話も聞きますね💦)
“命を守るサンクチュアリ”という選択肢が広がると嬉しいな🌸
タスマニアはこれから冬本番。
ポッサムたち野生動物たちにとっては厳しい季節ですが、木々に守られながら、変わらぬ日々を送れることを願っています♪