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【タスマニア日常】峡谷が教えてくれた、大切なこと


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こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです!

 

本日はタスマニア西部の旅シリーズ!😃

 

 

yasai414.hateblo.jp

 

 

先日、職場の方からよくオススメいただいていた「Leven Canyon」を訪れました!

 

皆さん口々に「イイよー!」とおっしゃられており、とても気になっていたのです😆

 

 

 

 

Leven Canyonへ

Leven Canyonは北西に位置しています。

タスマニアで最も深い、石灰岩の峡谷なのだそう。

 

峡谷というからには、アクセスも相当険しいコトでしょう…!と思いきや、激しい山道もなく駐車場に到着しました。

(以前働いていた山奥のファームの方が、よほどデンジャラスな道でした…!)

 

以前の記事でもお伝えしましたが、タスマニア西部の冬はとにかく雨!…なのですが、奇跡的にこの辺りだけ晴れでした🌞

 

この日は、歩いて20分ほどのCruickshanks展望台まで行ってみることに。

 

 

 

森の入り口手前ではパディメロンが草を食べたりしてました

 

 

 

森の中では、上り坂をひたすらブッシュウォーク。

 

 

 

 

 

 

入ってすぐは、西海岸の森と同じく、シダが生い茂っていました。

シダたちは雨の力で繁殖します。

この日は晴れてたけど、普段は雨でしっとりしてるんやろうなぁ…と、想像しながら歩きました。

 

 

 

 

 

 

…そんな時間も束の間、森の様子が変わりました😲

シダの姿が無くなり、何やら風通し良さげな雰囲気に。

 

 

 

 

 

 

それもまた束の間!急に下草で地面が覆われ始めます。

シダの姿もちょこちょこ。

樹木の背丈が全体的に低めになったのも目立ちました。

 

日本でも、森林を歩いている中で、植生が変わっていくのはよく目にします。

でも、20分ほどの間に色々な姿が見られ、なんだか不思議な気持ち!

 

 

 

…そうこうしているうちに、展望台に到着!

 

 

 

 

 

 

た、た、たかーーーーい!!!!😲

 

 

急に現れた眺めに、言葉を失う私たち。

峡谷の壮大さと美しさ、経験したことのないような高さに、しばらく呆然としました。

 

感動はもちろんなんやけど、ずっと身体中がぞわぞわしてました

 

 

峡谷からの眺めにボーっとしていると、山の向こうから大きな飛行物体が!

 

 

 

オナガイヌワシさん

 

 

 

オナガイヌワシが、気持ちよさそうに風に乗っていました。

この森のどこかで暮らしているのかな。

 

 

 

根っこからごっそり倒れた木。

根っこの裏には様々な生きものたちの姿が。

 

 

 

日本にいた頃、森を訪れるたびに、いろんな思いが溢れました。

それはタスマニアに来てからも同じで。

 

倒れた木には、キノコや苔が生え、幹に開いた穴の近くにはフンがチラホラ。

木が立っていたところに空間ができ、お日様の光が差しています。

一本の木が倒れることが、森にとって物凄い変化で、沢山の生きものたちの暮らしに繋がっているんだなぁ…って、感動します。

 

木はいつか土にかえって、新しい命が生まれて…という、果ての無い繰り返しで、私たちが今見ている森が存在してる。

複雑な森の在り方に、凄いなぁと思わずにいられません😌

 

 

 

“生きる峡谷”

Leven canyonには、ご紹介したパディメロンやオナガイヌワシの他、多種多様な野生動物たちが暮らしています。

 

この地は、19世紀中ごろに入植者によって発見とされているようですが、元々は先住民の方々が、居住地のひとつとして利用していました。

(移動しながら生活するスタイルのため、定住はしていませんでした)

 

入植者による発見後は、ピクニックや散策の場所となっていたそうです。

生活に疲れたとき、癒しを求めて訪れる方もおられたとか。

 

 

 

谷の底には、タスマニア名物の茶色い川が。

コーヒーに見えました

 

 

 

1970年代、タスマニア水力発電委員会が、ここは水力発電に使えるのでは、と目を付けます。

地元の方々はダムの建設に反対し、「開発せず保護すべき」と声を上げました。

地元の行政の力添えもあって、タスマニア政府は峡谷一帯を保護地域に決定。

2001年、ダム建設を白紙にすることが叶いました。

 

地元の方々のロビー活動は、25年ものあいだ続いたそうです!涙ぐましい努力ですね…✨

 

市民の力と行政の力、法律の力、全てが合わさって、この壮大な自然環境が守られたんですね。

 

 

 

levenはドイツ語で「生きる」という意味です。

ここに来て“明日も頑張ろう!”と思った方々がいたこと。

ここにはたくさんの生きものたちが“生きている”こと。

Leven Canyonの名前の由来はわかりませんが、とてもマッチしているなぁと感じました😌

 

 

 

おわりに

東海岸と比べると、あまり有名ではないタスマニア西部。

 

ここ最近の西側旅で、

自然と人間活動との間に複雑な歴史があったこと。

人の手で壊された自然、守られた自然があること。

たくさんの学びを、現代の私たちに届けてくれました。

 

未来を生きる子どもたちにために、生きものたちのために、過去からの学びを生かしていけたらいいな、と思います😌

 

 

★最後まで読んでいただきありがとうございます★

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