こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです!
本日はタスマニア西部の旅シリーズ!😃
先日、職場の方からよくオススメいただいていた「Leven Canyon」を訪れました!
皆さん口々に「イイよー!」とおっしゃられており、とても気になっていたのです😆
Leven Canyonへ
Leven Canyonは北西に位置しています。
峡谷というからには、アクセスも相当険しいコトでしょう…!と思いきや、激しい山道もなく駐車場に到着しました。
(以前働いていた山奥のファームの方が、よほどデンジャラスな道でした…!)
以前の記事でもお伝えしましたが、タスマニア西部の冬はとにかく雨!…なのですが、奇跡的にこの辺りだけ晴れでした🌞
この日は、歩いて20分ほどのCruickshanks展望台まで行ってみることに。
森の入り口手前ではパディメロンが草を食べたりしてました
森の中では、上り坂をひたすらブッシュウォーク。
入ってすぐは、西海岸の森と同じく、シダが生い茂っていました。
シダたちは雨の力で繁殖します。
この日は晴れてたけど、普段は雨でしっとりしてるんやろうなぁ…と、想像しながら歩きました。
…そんな時間も束の間、森の様子が変わりました😲
シダの姿が無くなり、何やら風通し良さげな雰囲気に。
それもまた束の間!急に下草で地面が覆われ始めます。
シダの姿もちょこちょこ。
樹木の背丈が全体的に低めになったのも目立ちました。
日本でも、森林を歩いている中で、植生が変わっていくのはよく目にします。
でも、20分ほどの間に色々な姿が見られ、なんだか不思議な気持ち!
…そうこうしているうちに、展望台に到着!
た、た、たかーーーーい!!!!😲
急に現れた眺めに、言葉を失う私たち。
峡谷の壮大さと美しさ、経験したことのないような高さに、しばらく呆然としました。
感動はもちろんなんやけど、ずっと身体中がぞわぞわしてました
峡谷からの眺めにボーっとしていると、山の向こうから大きな飛行物体が!
この森のどこかで暮らしているのかな。
根っこからごっそり倒れた木。
根っこの裏には様々な生きものたちの姿が。
日本にいた頃、森を訪れるたびに、いろんな思いが溢れました。
それはタスマニアに来てからも同じで。
倒れた木には、キノコや苔が生え、幹に開いた穴の近くにはフンがチラホラ。
木が立っていたところに空間ができ、お日様の光が差しています。
一本の木が倒れることが、森にとって物凄い変化で、沢山の生きものたちの暮らしに繋がっているんだなぁ…って、感動します。
木はいつか土にかえって、新しい命が生まれて…という、果ての無い繰り返しで、私たちが今見ている森が存在してる。
複雑な森の在り方に、凄いなぁと思わずにいられません😌
“生きる峡谷”
Leven canyonには、ご紹介したパディメロンやオナガイヌワシの他、多種多様な野生動物たちが暮らしています。
この地は、19世紀中ごろに入植者によって発見とされているようですが、元々は先住民の方々が、居住地のひとつとして利用していました。
(移動しながら生活するスタイルのため、定住はしていませんでした)
入植者による発見後は、ピクニックや散策の場所となっていたそうです。
生活に疲れたとき、癒しを求めて訪れる方もおられたとか。
1970年代、タスマニアの水力発電委員会が、ここは水力発電に使えるのでは、と目を付けます。
地元の方々はダムの建設に反対し、「開発せず保護すべき」と声を上げました。
地元の行政の力添えもあって、タスマニア政府は峡谷一帯を保護地域に決定。
2001年、ダム建設を白紙にすることが叶いました。
地元の方々のロビー活動は、25年ものあいだ続いたそうです!涙ぐましい努力ですね…✨
市民の力と行政の力、法律の力、全てが合わさって、この壮大な自然環境が守られたんですね。
levenはドイツ語で「生きる」という意味です。
ここに来て“明日も頑張ろう!”と思った方々がいたこと。
ここにはたくさんの生きものたちが“生きている”こと。
Leven Canyonの名前の由来はわかりませんが、とてもマッチしているなぁと感じました😌
おわりに
ここ最近の西側旅で、
自然と人間活動との間に複雑な歴史があったこと。
人の手で壊された自然、守られた自然があること。
たくさんの学びを、現代の私たちに届けてくれました。
未来を生きる子どもたちにために、生きものたちのために、過去からの学びを生かしていけたらいいな、と思います😌
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