今回は、先日見たニュースをご紹介します。
「ローガンリー州立高校の野菜畑は近隣住民の食生活を助けている(原題:Vegetable patches at Loganlea State High School feed needy families in surrounding suburbs)」
↓↓ニュース記事はこちら
ざっくりというと、
「ミニファームプロジェクト」というチャリティー団体は、地域の食を支えるために野菜畑作りを進めている。団体代表者によると、オーストラリアの5世帯のうち1世帯は食べ物がなくて飢えに苦しんでいたという。この取り組みを高校の敷地内で行い、生徒たちも参加することにより、農業の勉強になるだけではなく、地域住民との支え合いも学ぶことが出来ている。
こんな感じの内容。
ミニファームプロジェクトについて
ミニファームプロジェクトは、毎日の食料が確保できない地域住民を支えるために2015年に設立されたチャリティー団体。
使われていない土地を使って都市農業を行い、高騰している生活費で苦しんでいる住民を支えています。
持続可能な農法で野菜作りを実践しておられます(Regenerative Agriculture:環境再生型農業)。
このプロジェクトを支えている地域密着型のオーガニックファーム・Millen Farmが、ブリスベン近郊にあります。
そこで育てられている野菜たちの半分はMeals on Wheels Pine Rivers & Districts(病気などで食事を作ることが困難な方々に向けて低価格で食事提供している)という提携チャリティー団体に無料で提供されています。
なので、そこのお野菜を購入することにより、このプロジェクトを応援することにも繋がります。
高校の敷地内にできたファームのこと
今回ニュースで登場したブリスベン近郊に位置するこの高校では、できた食材は無料で地域のチャリティー団体に寄付されており、近隣住民の食を支えています。
この畑が高校に作られたことにより、生徒たちは野菜作りに参加し、他の学校では味わえない体験が出来ているそうです。
また、教育カリキュラムの一環としても役に立っているそう。
それだけにとどまらず、この畑は地域住民からの支えも受けています。
というのは、畝ごとにスポンサー制度をとっており、企業や世帯が月々の寄付をすることでプロジェクトを支えているのです。
現在、40ある畝のうちなんと38畝が地域によって支えられているそう。
野菜たちの様子はSNSで共有され、スポンサーとなった方々が確認出来るようになっています。
地域を支えるだけではなく、地域からも支えられているこのプロジェクト。
新たに2つのファームをつくることが決定しているそうです。
私たちが住んでいる町で行われていること
上記で書いたような取り組みとはちょっと異なりますが、近所にあるコミュニティハウスにはこんなものが。
撮影したのが日曜日で、建物自体はお休みでした
建物の外に冷蔵庫や棚があり、中に食料品や生活用品が置かれているというもの。
コミュニティハウスが栽培している野菜や果物、スーパーやカフェで売れ残った食品、寄付された本や赤ちゃん用おむつなど、色々な物を無料で配っています。
今すぐ必要なものだけ持っていってね、
他の人にも行き渡るように意識してね、といった
説明が書かれています
張り紙を読んでいたところ、一人の女性が。
お互い挨拶をすると、ここの仕組みについて詳しく教えてくださいました。
「朝イチに来た方がいっぱいあるよ」や、「平日なら冷凍のパイも中でもらえるよ」等々。
この場所は人気なのだそうです。
この日はスーパーから寄付されたパンがありました
女性は説明が終わると、じゃあと言って帰っていかれました。
特に用事があったワケでもなさそうで、わざわざ私たちに説明しに来てくれたのかもしれません。
過去の記事でも何度か書かせていただいてますが、親切に声をかけていただく機会が本当に多いです!
これがオーストラリアの“マイトシップ”(歴史と自然環境の中で形成された仲間意識)なんやろか
おわりに
あらゆるところで支え合いが見られるオーストラリア。
様々な年代が関わり合って、優しい地域社会が形成されているのは、とても素敵なことですね😊
これからも、良い取り組みにたくさん触れて、学んでいきたいなと思います!
ほんなら!