こんにちは、オーストラリアでワーホリ中のすずめです!
現在、野生動物のボランティア施設にてお世話になっています。
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今回は、先日訪問したマグネティック島について。
オーナーさんに町まで迎えに来ていただく日、夜まで時間があった私たち。
「ココ行ってきなよ!」とオーナーさんからオススメいただいたので、日帰りで訪問しました😊
マグネティック島って?
マグネティック島(Magnetic Island)は、クイーンズランド州の都市・タウンズビルの東に位置しています。
本土からフェリーで20分ほど。
この島の最大の特徴は、面積の78%を国立公園や自然保護区が占めていること。
島の中心には広大な熱帯林が広がっています。
また、周囲の海域は、世界最大のサンゴ礁地帯・グレートバリアリーフに含まれています。
国立公園からの眺め
せっかくなので、サンゴ礁を見に行ってみるコトに。
短時間でしたが、海の生きものたちの暮らしを垣間見て、様々なことを考えたひと時となりました😌
ダイビングはしないコトにしているので、岸から泳いでいける辺りをシュノーケリングしました♪
ワイにとって人生初シュノーケリング!海の中の世界も凄いけど、こわかったなぁ~
国立公園を歩いてみると
国立公園内の熱帯林には、一部に歩道が付いています。
(歩道以外の場所は入れない&バイクや自転車、犬を連れての入園は禁止されています)
私たちはシュノーケリング後、ルートの1つであるForts Walkを1時間ほど歩いてみました。
Farts Warkは地図上①のコース。
散策時の注意点なども書かれています
快晴の下、汗をタラタラ流しながら山道を歩いていくと…
コアラちゃん!!!!😍
歩道横に生えている木の上で、気持ちよさそうにお昼寝中でした!!
ちょっと小さめのコアラさん、あどけないお顔が大変キュート💖
ぬいぐるみかと見間違うほどのフォルム…
cute…
しばし静かにお姿を観察した後、先に進みました😊
多様な植物たちの生き生きとした姿や、飛び交う鳥や虫たちを観察しながら歩くこと10数分、このようなものが。
コチラ、第二次世界大戦時に作られた建物の跡地なのだそう。
マグネティック島は、第二次世界大戦で日本軍がオーストラリアに侵攻してきた際、防衛のために基地が置かれた場所です。
島内には、当時の史跡が説明と共に保存されています。
国立公園を訪問すると、自然や生きものとの触れ合いだけではなく、戦争や迫害の歴史との出会いもあります。
日本の歴史を日本以外の場所で知るのは、とても学び多いです。
過去や未来に想いを馳せる、大切な時間となっています😌
マグネティック島のコアラのこと
実はこの島、コアラが棲んでいるということで有名。
地図に「コアラはこの辺で見られるかもね」的な印がしてあったりもします。
ですが、元々コアラは島には棲んでいなかったようで。
人の手で連れてこられたのだそうです😲
1930年代、16頭のコアラが本土から移入されました。
その理由は、“狩猟によりコアラの数が激減したため”。
ヨーロッパからの入植後、コアラの毛皮の取引が流行り、盛んに狩猟が行われたのだそうです。
狩猟により捕られたコアラは、800万頭にも上ると言われています。(Australian Koala Foundationより)
30年代後半には、コアラの絶滅への懸念から、狩猟は禁止となりました。
保護の目的でマグネティック島へと連れてこられたコアラたちが、現在の島のコアラたちのルーツ、というコトです。
同じ理由で、他の島にもコアラは移入されました。
マグネティック島のコアラたちは、悲しい搾取の歴史を教えてくれました。
繰り返さないために
マグネティック島で何とか生き延びたコアラたち。
人間からすれば、種を守るためと思っての方法だったのかもしれません。
でも、棲息地から移動され、見知らぬ土地で暮らすことを強いられたコアラにとっては、とても酷なこと。
そもそも人間側が歯止めをかけられれば…と思わずにいられません
戦争や迫害の歴史と同じように、自然環境や生きものへの破壊の歴史も繰り返さないように。
今を生きる私たちは過去から学び、未来へと行動していくべきだと思います🙏
国立公園や自然保護区は、大切なことを私たちに教えてくれる、貴重な環境。
訪れた際には、ぜひその地の歴史にも触れてみてくださいね!
人も他生物も安心して暮らせる世界になっていくことを願っています😌
フェリー乗り場には、なんとも言えない表情のコアラがいました