今回は、オーストラリアの本土に棲むオーストラリアクロトキ(Australian White Ibis)について。
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先日、私は数日間の本土旅行で初めてクロトキを見ました。
初めましては空港の駐車場。
ファーストフードのゴミをくわえてゴミ箱の周りをウロウロしている子でした。
出会えたのは嬉しいけど、こんな状況で見るなんて…と思いました。
近付いても、あまり逃げる様子はありません。
その後、ホテルのバルコニーからこんな姿が。
左下に注目…
日本でいうカラスのような状況😲
これまた衝撃的で、観光地の裏側を見ている気分でした。
トキといえば、日本では絶滅し(別種ですが)、国をあげて野生復帰プロジェクトが実施されているイメージが強いので、たくさんいることに不思議さもありました。
クロトキって?
本来、水場(淡水・海水)のある湿地などに棲んでいるクロトキ。
何千年もの間、彼らは先住民の方々にとって、湿地の健康状態を示す神聖な種として存在していたそうです。
しかし、私が彼らを見たのは海岸沿いのリゾート地であり、高いビルが立ち並ぶ大都会。
元々、こういった都市では滅多に見られない鳥だったそうですが、近年、都会での暮らしに適応し、オーストラリア各地の都市で数を増やして問題にもなっているそう。
そして、彼らは今や「bin(ゴミ箱) chickens」や「tip(汚いイメージ) turkeys」と呼ばれることもあるほど、街のゴミ箱を漁る鳥として認識されています。
旅行中にクロトキをよく見かけましたが、どれもこれも都会のど真ん中。
ゴミ箱を漁ったり、人間の食べ物を狙ったりしている彼らの姿を見ていると、申し訳なさで悲しい気持ちになりました😢
車で移動中には、道路脇の林にて、クロトキの群れが休んでいる姿も。
日本のサギを思い出しました。
せめて木という休息場があって良かったと思ってしまうほどに、私の感覚も麻痺していました。
クロトキの困りごと
彼らが都市で生活するようになった背景には、生息地の開発があります。
もとの生息地を追われた彼らは、人里でなんとか生きていくため、ゴミに依存せざるを得なくなってしまいました。
そのような暮らしが彼らの身体に影響を及ぼし、健康状態の悪化した個体が確認されているようで…😰
ピクニック客のお弁当や、屋外で調理(オーストラリアはバーベキューやキャンプが盛ん)したご飯の残りなども彼らの食糧になっているみたいです
どうしたらいいの?
市民に出来ることとしては、
・ゴミの管理の徹底(ゴミ箱のフタを徹底する)
・ゴミを減らす(家庭や事業ゴミ・ポイ捨て 共に)
・野生動物の生息地を修復する取り組みへの支援
等が挙げられます。
生ゴミを減らすことはフードロス削減にも繋がりイイことばかりなので、ぜひ大々的に行われてほしいですね😊
また、街なかでの食料が減ることで生活が困難になる彼らに、もとの生息環境に近い場所で暮らしてもらえるよう、修復活動も不可欠!
クロトキは一般に、ゴミを荒らす厄介者扱いですが、可哀そうに思う方々もおられます。
クロトキがなぜこうなったのかを伝えたり、新聞記事ではクロトキが悪者にならないような書かれ方になっていたり。
人間の行いが原因だからこそ、そこに目を瞑らず、人間側の行動を見直す。
クロトキたちが責任を負うことにならないよう願っています😌
一般人から虐待されたり、餌を与えられたりもしとうみたいで。。なんとかせなアカン問題がいっぱいやね
おわりに
今回はクロトキの抱える問題について紹介させてもらいましたが、日本にも同じことが言えるなぁと思います。
人里で危険な暮らしを余儀なくされる野生動物たち。
身の回りにどんな動物がいて、どんな問題を抱えているのか?
まずは知って、出来る取り組みから始めてみることが、動物たちの助けに繋がります。
また、動物と人間の軋轢が減ることで、人間の暮らしにも良い効果をもたらすかもしれません!
身近な動物の一歩先を知って、動物も人間も平和に暮らせる道を目指していけるとエエなぁ😉
ほな!