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【スイス】スーパーマーケットから見る、持続可能な社会


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こんにちは、アフリカ大陸にて2人旅中のすずめです!

 

現在、ナミビアに来ています。

 

本日は、スイスの食品事情について!

 

 

🌱前回のスイス関連記事はコチラ!↓↓

yasai414.hateblo.jp

 

 

 

 

スイスを選んだきっかけ

私たちは日本にいた頃、2年ほど農業会社に就職していました。

そこの社長は とても良くしてくださり、日本の農業や食、政治など、いろいろなことを教えてくださいました。

 

社長は、日本の農業が抱える問題として、

 

「日本は、食への関心が低くなってしまった。

安い輸入食品や大量生産のニーズが高まり、国内の農業の価値が下がっている。

オーガニックなど丁寧な生産をしたくても、なかなか手を出し辛い。

日本の生産現場を変えるには、農業従事者だけでなく、市民、政治、様々な立場の協力が必要」

 

というような旨をおっしゃられていました。

 

政治家の方々とも積極的にコンタクトを取り、農業のため必死に活動してきた社長だからこそ抱く、焦りや憤りがありました。

 

会社自体は、有機農業と無機農業の両方に着手されていました。そこから感じる部分もあったようです

 

さて、そんな社長が時おりおっしゃられていたのが、スイスのこと。

スイスでは、“高くても良い製品が選択される傾向にあり、国産のニーズも高い” のだそうです。

 

 

…そんな話から、実際にスイスの市場を覗いてみたくなった私たち。

今回の旅で、スイスを経由する乗り換えの存在を知り、行ってみることに!

 

 

 

スイスのスーパーマーケットに行ってみた!

スイスには「COOP」「MIGROS」という2つの大手スーパーがあります。

街なかの他、駅や空港など、至る所で見かけます。

 

せっかくなので、両方とも覗いてみることに!

 

 

 

まずはCOOP。

 



 

果物や野菜の一部は量り売りになっています。(オーストラリアを思い出す~!)

 

よく目立つのが、値札やパッケージに書かれている「BIO」の文字。

こちらは、有機農業の認定機関ビオスイスが、基準を満たした商品に与える認証です。

 

スーパー内には、いたるところにBIOの文字が見られました😃

 

 

 

 

 

 

また、パッケージにちょこちょこ見かける、赤地に白十字(スイスの国旗)のマーク。

これは、国内生産を意味します。

他にも、地元産やヴィーガン、フリーフロム(〇〇を含まない食品)などの、わかりやすい表示が。

 

全体的に、配慮ある商品が目立ちました💡

 

価格差は思ったほど感じませんでした😲

 

 

続いて、MIGROS。

 



 

やはり、BIOや国内生産の商品が多く見られます。

 

 

また、興味深かったのが、卵のコーナー。

 

 

 



 

スイスは1992年、世界で初めてバタリーケージを禁止にしました。

※鶏を収容した小さなケージを積み上げて飼育する方法。
日本では90%以上の養鶏場で、この方法が取られています。

 

そしてMIGROSでは、数年前から「放し飼い」の卵のみを販売しています。

MIGROSの定義する放し飼いは、「平飼い」のように鶏たちが鶏舎内を歩き回れるようにするだけでなく、屋外農場や、冬季は屋根つきの庭につながるような施設で飼育する方法です。

 

卵のバラ売りもあり、必要な分だけ購入することも出来るみたいやで!

 

 

生産現場を考えること

今回の訪問で、市民の暮らしに生産への意識が根付いている様子が垣間見えました。

 

もちろん、外国産やBIOではない商品もあり、選択の幅はあります。

ただ、配慮ある商品の割合が多いのは、それだけの需要がこの国にあるからなのでしょう。

 

 

お散歩中に立ち寄ったCOOPさん。

お会計の際、店員さんにチューリッヒ

“ありがとう”を何て言うか伺ったところ、

“Danke vielmals”だよ、と優しく教えてくださいました😊

少しでも現地の言葉でお話しできると嬉しいですね♪

 

 

 

都会で暮らす中で、商品のルーツを知ることは難しいです。

生産現場を訪れたり、生産に関わることが理解を深める近道ですが、誰もができることではありません。

 

スイスのスーパーで見られる「どんな風に作られているか、何から出来ているのか」をイメージしやすい工夫は、都市の消費者が生産現場に思いを馳せる、大切な機会。

そして、そのこだわりの商品を手にすることが、生産者を応援することになります。

 

この“輪”は、配慮ある商品の販売を長く続けていく上で、とても重要だと感じます。

 

 

より良い“あたりまえ”を作る

スイスでは、農業や動物福祉について国民投票で考える機会などもあります。

 

生産者がサステナブルでフェアな商品の生産を願うこと。

消費者が「商品の生い立ち」に関心を持つこと。

農を国全体のこととして、政治で考えていくこと。

 

色々な面が関わり合って、今のかたちが成り立っていて。

スーパーに、配慮ある商品が“あたりまえ”に存在しているのかな、と感じました😌

 

新しくオーガニック専門店が出来るのもエエけど、多くの方に親しまれているお店で、配慮ある商品が手に入るの大事なことよな

 

 

おわりに

専門店じゃなくても配慮ある商品が手に入る、配慮ある商品が日常を作る、そんな暮らしがあたりまえになると素敵だな、と思いました。

日本でどんなことができるか、これからもたくさん学び、考えていきたいです😊


オーストラリアのタスマニアで感じた、地元産への愛とプライド。

スイスに根付く、日常の配慮。

どちらも、持続可能な社会のために、大切な価値観だと感じます。

 

 

帰国した際には、社長と一杯飲もう!と約束しています。

オーストラリアやスイス、これからのアフリカでの経験が、良いお土産になるといいな、と願っています♪

 

それでは!

 

 

 

★最後まで読んでいただきありがとうございます★

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