必死のパッチでエコライフ!

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自然保護につながる様々な取り組みを、田舎の片隅から発信中!

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身の回りの生きもののこと。そして、「外来種」について思うこと。


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こんにちは、すずめです。

 

山も足元も、春の活気できらきら華やいでいますね。

昔の人は、春の山を「山笑う」と表現しましたが、本当にピッタリ!

さて、そんな命まぶしい季節ですが、

我が家の中でも、日々、生きものたちとの出会いが生まれています。

 

出会いは突然

ある日の夜、寝ぼけ眼で寝室に上がったところ、

 

 

ヤマセミ「うわぁ!!!!??」

 

すずめ「え?ひやああぁあ!!!!」

 

 

壁に巨大な生物が!

 

年甲斐もなく、盛大に悲鳴を上げてしまいました…

その生物は、黒い残像を残し、一瞬にしてエアコンの裏へ。

目にも留まらぬ速さ!

 

 

 

それは、スマホくらいの大きさの「 クモ 」でした。

 

  

眠気が一瞬にして吹き飛んだ、ヤマセミさんと私。

急いでクモの正体について調べました。

 

 

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調べた結果、お名前を『アシダカグモ』というそう。

主に人の家に棲息し、巣は張らず、歩き回って獲物を探すクモのようです。

夜行性で、獲物はなんと、ゴキブリなど屋内に棲息する虫。

一晩で20匹以上のゴキさんを捕らえたという記録も。

 

屈指のスピードを誇るゴキさんたちに、立ち向かえる程の素早いボディ。

獲物を仕留め続ける狩猟本能。

その勇ましさを賞して、『軍曹』と崇める書き込みも多々見られました。

ゴキさん対策に、飼う方もおられるみたいです!

 

因みに、そんな たくましい軍曹ですが、

自分より大きな生きものや騒音・振動が怖いとのこと。

初対面の時に猛スピードでいなくなったのは、

私たちにびっくりしたからなんですね。ごめんね軍曹。

 

それ以来、軍曹とはたまに顔を合わせますが、

おっかなびっくり話しかけてみたりしています。

また、近頃はちっちゃいアシダカグモもお住まいのようで、

『少佐』と呼んでいます。

 

以下、軍曹の写真を添付していますが・・・

クモが苦手な方は、薄目で素早いワープをお願いします。

 

 

↓↓それでは、スクロールでご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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さて、軍曹たちに紛れて、こんな子との出会いも。

 

 

 

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ヤモリさん。大きなおめめが可愛い!
 

 

ヤモリも、家の中の虫を食べて暮らしています。

軍曹とは、ライバル関係になるのかな?

 

私たちが寝静まった後、小さな生きものたちによる

盛大な生存競争が繰り広げられているんですね。

 

 

ちなみに、アシダカグモもヤモリも、日本の固有種ではないそうです。

 

アシダカグモは、輸入果物などに紛れ込んできた、

江戸時代にゴキブリ駆除の為に人為的に輸入した、などの説があるようです。

ニホンヤモリは、平安時代以降に、中国から持ち込まれた可能性が高いとのこと。

 

身近にいるよ、外来種

実は、身の回りには、日本の固有種ではない生きものがたくさんいます。

 

たとえば、モンシロチョウやダンゴムシシロツメクサ

それから、私のペンネームであるスズメ。

どれも子どもの頃から親しんできた生きものたちです。

 

日本に来た時代は様々ですが、

稲作の伝来と共に、野菜の輸送の際に、など、

人間活動によって来日しています。

みんな、今では日本の生態系の一員となっていますね。

 

因みに、「外来種」は古来から日本に息づいているワケですが、

法律における外来種は、明治時代以降にやってきた生きもののことを指しています。

 

外来種について思うこと

環境問題の一つとしてあげられている「外来種問題」。

なかでも、問題視されているのが、『特定外来生物』です。

日本の固有種への影響や農作物被害、人間への身体・精神被害などの理由で、

これに指定された生きものは、

飼養や運搬、輸入が禁止され、駆除の対象となります。

(一時的に手元にいるだけでも、罰則がありますよ)

 

有名なのは、アライグマですね。

ペットとしてアメリカから輸入されたのですが、

飼いきれず逃がす人が続出したことから、日本の野に定着しました。

 

また、沖縄に棲息することで有名なマングース

マングースが日本に連れてこられた理由は、毒蛇・ハブを食べてもらうため。

結局、両者の活動時間帯が異なるため、捕食の機会は少ないとわかり、

固有種への影響が大きいことから、駆除されています。

 

もちろん、固有種たちが暮らしていけないのは問題です。

でも、人間の事情で連れてこられて、害があったら殺されていくのは、

なんだか身勝手な気がしませんか。

 

 

海外では、ペットショップでの生体販売を禁止したり、

輸入種を厳しく取り締まる国が増えています。

そんな中、日本はペットが気軽に楽しめる

ファッションやコレクションになっているように感じます。

 

珍しい虫やトカゲなどの即売会が行われたり、

ネットでの生きもののやり取りも盛んです。

学生時代に、「SNSで流行っているから、バイト帰りに猫を衝動買いした」

という友人がいて、おったまげました。

 

今の日本が持つ、このペットへの気軽さが、

第2第3のアライグマを生んでしまう気がしてなりません。

 

 

以前、子どもたちにアライグマのことをお話しする機会がありました。

元はペットとしてやってきたこと、農作物被害があること、

駆除されていることなど、端的に伝えたのですが、

子どもたちから、 

 

 

「かわいそうやん」

「連れてこんかったらええのに」

「今飼ってるハムスター、もっと大事にする!」

 

 

などの声が。

外来種に限らず、環境問題や生きものたちの状況について話す際、

子どもたちは「かわいそう」といいます。

 

かわいそうって言葉は、生きものや環境のことを語る上で

使うのが ためらわれているように感じるのですが、

大事な感情だと思います。

 

 

 

色んな事情があるし、そうは言ってられへん!

 

人間と動物、どっちが大事なんや!

 

それこそエゴや!

 

 

 

なんて声がありそうですが…

私たちの生活はもちろん大事だけど、ちょっと我慢したり、考え直すだけで、

変わることがたくさんあります。

 

そして、行動への原動力は、

「かわいそう」なんじゃないかなぁ。

 

子どもたちは、問題解決の答えを知っている気がしました。

 

最後に 

外来種問題は、駆除しておしまい、ではありません。

これ以上、悲しい生きものを生まないために、

国には輸入や販売の規制をもっと頑張ってほしい!

「生きものを飼うこと」について、個人個人にもっと深く考えてほしい!

 

外来種問題は、私たちみんなの問題なんですから。

私も、教育者の端くれとして、伝えることを続けたいと思います。

 

 

 

今回は外来種のことを書きましたが、

森林破壊や水質悪化、ゴミの流出などなど、

人間活動に起因する様々な問題によって、生きものたちは悲鳴を上げています。

 

どうしたらいいのかなぁ…と、悶々と考えている毎日に

心もお肌も すさみまくりですが、最近、ちょっとした癒しがあります。

 

私が勤めている児童施設に、ツバメが巣を作りました。

昨年も同様のことがあったみたいですが、フンに困るので、

完成前に巣を撤去したとのこと・・・

 

今年は、フンが落ちてきても大丈夫なように、段ボールが張ってあり、

子どもたちと一緒に、ツバメの暮らしを見守っています。

 

 

身の回りに生きものがいることで、人間に何かしら害があるのであれば、

優しい付き合い方は なかなか難しいですよね。

でも、少しの工夫やアイデアがあれば、

ちょっとした考え方の転換があれば、

ほんの一歩私たちが身を引けたら、

生きものたちと、もっとちゃんと付き合っていくことはできると思います。

 

ツバメたちを見守る、子どもたちの優しい表情を見て、

そんなことを思う、毎日です。

 

 

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マツバウンラン。最近の私のお散歩パートナーです。