こんにちは、すずめです!
本日は、「外来種」について。
ちょっと前にあった出来事を共有させていただきたいなと思います😃
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帰国して、両親のもとに身を寄せていた頃のこと。
父との会話の中で、気になる内容がありました。
現在、父は野生生物の調査の仕事(民間)をしています。
主要な調査地は農村部です。
(イメージとして私が過去に撮影した写真を貼っています)
調査をしていると、元々その地に生息していなかったとされる「外来種」との出会いがあります。
そんな「外来種」へのスタンスが変わってきている、とのこと。
というのは、これまでは「外来種」が発見された場合、行政等が積極的に殺処分を行なっていたそうですが、最近は「もう仕方ないよね」という雰囲気なのだそう。
つまり、殺処分が行われなくなってきているようです。
「仕方ない」という理由には「う~ん😓」ですが、命が失われる機会が減ったのなら…
あるひとつの地域の話ではありますが、少しだけホッとする出来事でした。
同時に、昨年、オーストラリアにいた頃に見かけたニュースを思い出しました。
ベルギーのアライグマ
ニュースは、ベルギーのアライグマのこと。
ベルギーのアライグマの起原は、ドイツやフランスが狩猟や毛皮、ペット目的で北米から導入したこと。
飼育下から逃げた・逃がされたアライグマたちが野生化し、ベルギーに移って来たと考えられています。
(フリー画像より)
今回のニュースでは、ベルギー南部の森林区域について取り上げられています。
この地域では近年、「アライグマが侵入したから対処してほしい」という通報が相次いでいたのだそう。
この状況に対し、環境相は「アライグマは域内全域に生息しており、共存する方法を学ばなくてはならない段階」と発言されました。
場所によっては拡大を防ぐ方法(=殺処分)が必要とのことやけど… “餌付けをしないこと”、“敷地内に入らせないよう工夫すること”など、地域で出来る対策を広めているそうです😌(参考1)
やむを得ず殺処分を行う際には、倫理的な方法を採用しなければならないとして、動物愛護団体と協議しているようです。
命を奪う行為なので、動物の権利を尊重する団体に意見を求めるのは、せめて必要なことなんじゃないでしょうか。
ヨーロッパでみると、アライグマへの見方は“完全排除”や“共存”など、地域によって様々なようです
生態系への甚大な影響が認められないこと等から、“共存”に舵を切るべきとの研究結果もあります。悩みながらも進んでるんやろうな(参考2)
おわりに
ニュースを読んで、アライグマとの“共存”の意思が示されたのは、大きなことだと感じました。
かつて、他国や国内の別の場所からやってきた「外来種」たち。
食料として、毛皮として、ペットとして、
レジャー目的で、貨物にくっついてetc...
人の手で移動されてきたケースが多いです。
スズメも過去に他国から来たといわれています
「外来種問題」は、「人の問題」。
外来種とされる生きものたちが責任を負わされるのは、変な話です。
第2のアライグマの苦しみを生まないために。
これからも、私たちに出来るアクションを続けていこう!
そう改めて実感した、最近の出来事でした。😌
参考:
1. Environment minister calls for plan to curb raccoon boom
2. Animals | Free Full-Text | The Raccoon (Procyon lotor) as a Neozoon in Europe
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