こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです!
私は日本にいた頃、8年ほど環境教育の指導員をしていました。
児童福祉施設や教育機関、イベントなどで、自然や生きものの大切さについて、お話しさせていただいてきました☺️
🌱前回の環境教育関連記事はコチラ!↓↓
どれも思い出深いのですが、本日はひとつご紹介させてください。
ある保育園の先生から、「外来種」の授業をご依頼いただいたことがあります。
「外来種は敵だ!」っていう内容ならイヤだなぁ…と内心思っていたのですが、ご要望は違いました。
過去に参加した全国の環境教育指導者の集まりで、外来種駆除の発表が多くてびっくりしたことがあります…💦
きっかけ
そこの保育園では、毎年サツマイモを育てていました。
子どもたちは、ミミズなどの生きものたちとの出会いを楽しみながら、成長を見守っていたそうです。
そろそろ収穫だ!となった頃、どうやらサツマイモが掘り起こされてしまい…!?
食べたのは、アライグマでした。
残った分を給食にして、みんなで食べたそうですが、あんなに頑張って育てたのに…!と悲しがっている様子もみられ。
アライグマに腹を立てている子も。
…そこで先生が思ったのは、“今回の件が動物への敵意だけで終わってしまうのは悲しい”ということ。
アライグマがどんな動物なのか理解して、今後どうしていくかを考える機会にしたい、というお話でした☺️
授業をしてみて
授業頭に、サツマイモについて問いかけると、「アライグマさんが食べちゃったの!」と悲しい様子の子どもたち。
そこから、紙芝居などを使って、アライグマがどんな動物なのか?紹介させてもらいました。
また、他の国から来た動物だと伝えた上で、どうして日本にいるのか?お話ししました。
彼らは来たくて来たワケじゃない、ということ。
この地で一生懸命生きていること。
この先、こういった苦しみを生まないため、みんなで何ができるか?
子どもたちと一緒に考えながら、学びを深めていきました。
(昔から生きものは他の国からいっぱいやって来てて、みんなの身の回りにもいることを伝えると、びっくり!)
「連れてこられちゃうの、可哀想だね…」
「知らないとこで暮らすの、怖いよね」
「今、お家で飼ってるハムスター、これからも大切にする!」
いろんな気持ちや意見を聞かせてくれた子どもたち。
生きものへの優しさで溢れていました😌
後日談
私は考える機会を作らせていただきましたが、今後どうするかは、先生と一緒に考えてもらうことに😌
後日、先生からご報告が。
解決策は、「ゾーンを分ける」というものでした。
みんながどうしても守りたいサツマイモゾーンは囲い、それ以外はそのまま育てる。
全部囲うという意見も出たそうですが、もしアライグマがやってきたら、囲ってない部分は食べられても構わないよ、という気持ちから、この方法になったようです。
餌付けを促してるやん!という意見もあるかもしれませんが…
一部囲うという選択を導き出したこと、私は凄く素敵だなぁと思います😌
おわりに
私が環境教育をするときは、基本的に子どもたちと一緒に考えていく形を取らせてもらっています。
住んでる環境や地域、年代、普段の学習、いろんなものが作用してか、本当に様々な反応が見られて、面白いです✨
最後に。
「環境教育」って名前どうなん?と言われることがあります。
「いのちの学習」「自然教室」はどうか、など提案いただくことも。
「教育」というワードは、少しキツくて、上からなイメージがあるのかもしれません。
ただ私としては、環境を学ぶ機会が、学校でもどこでも もっと増えてほしい!と望んでいます。
取り巻く環境(自然や生きもの、人間活動等)について考え学ぶことは、他者と平和的に関わりながら、持続可能な社会を営んでいくために必要なこと。
“環境”に関する“教育”の大切さをイメージ付けたい!という願いもあり、「環境教育」という言葉を選んでいます。
このような名前で実施してほしい、というご依頼があったとき等は、その通りにしています!
フタを開けると、子どもたちと植物を育てながら生きもの観察したり、自然観察に行ってみたり、物を作ったり、いろんなことをしています☺️
(こんなこともしてるん?と言われることも😅)
私たち大人が、子どもと自然の距離を離してしまったからこそ、彼らのためにできることを考えていきたいなと思います🌸
関西の街中にいた頃に見かけたアライグマ
★最後まで読んでいただきありがとうございます★
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