普段、私たちは植物性ミルクを飲用しているのですが、今回は牛乳について書きます。
その名も“クルエルティフリー牛乳”。
なんやそれ?となる方が多いと思います。
私たちもどーゆうこと?って思いました。
クルエルティフリー牛乳の定義としては、
「牛乳を提供してくれている牛たちは屠畜されることなく、自然な死を迎えるまでその地で過ごすことが前提の牛乳」
となっており、オーストラリアにもいくつかそんな牛乳を生産している牧場があるようです。
本日ご紹介するのは、私たちがタスマニアに来てから見つけた「elgaar farm」(エルガー牧場)。
ここの牛乳は主に、ファーマーズマーケット(以前紹介しました)で、ファームのオーナーから直接売られております。
私たちのよく行く近所の量り売り店でも少数売られています。
牛たちの暮らし
このエルガー牧場では、牛たちに名前がつけられています。
名前があるから良い・ないから悪いというワケではありませんが、牛たちへの愛情を少なからず感じました。
除角も行われていないようです
また、子牛は産後すぐに引き離されることはなく、母牛と一緒に放牧地で暮らします。
母牛の出産頻度は通常の牧場よりも少なくし、お乳の出なくなった牛は、自然な死を迎えるまでその地で過ごすそうです。
自然が豊か
そら牧場やねんから自然豊かな場所やろなぁと思われるかもしれません。
タスマニアでは放牧場をよく見かけるし、もちろん牛たちのいるところは土や草の上。
ただ、このエルガー牧場が他の牧場と違うのは、入植に伴う開墾によってキレイさっぱり木が無くなった牧草地に、固有種の木を植え、“Wildlife Corridor”(野生生物の回廊/緑の回廊)を作り出したことです。
写真奥辺りです
木があることで牛たちの日除けや雨除けにもなっているのかなと思います。
また、牛たちが食べないハーブなどの植物が生えているところも、虫などの動物たちのために残したりしているそうです。
環境に配慮した販売方法
この牧場で作られたものは全てプラスチックフリー!
牛乳や生クリーム、ヨーグルトなどは全て瓶に詰められており、再利用して使っています。
消費者側は、空瓶をお店やマーケットで返すと50セントもしくは1ドルの返金があります。
また、この牧場は、昔ながらの製法で作られた自家製チーズも有名で、週末に行われるホバート・ロンセストンといった都市部のファーマーズマーケットで購入可能です。
マーケットではオーナーがお店に立って販売しており、チーズはむきだしのままドンっと置かれています。
そこで、欲しいチーズと欲しい量を伝えると、大きなかたまりから切って、紙に包んでくれるようです。
動物を利用している以上、“クルエルティフリー”と言えるのか?と思うところですが、様々な取り組みがなされているのは確かなようです
おわりに
人間によって利用されている動物は、資源や商品であると捉えられていますが、彼らもストレスを感じるし、感情もあると私は思います。
日本でも、動物愛護法で犬猫の生態販売が厳格化されたように、畜産動物の福祉に特化した法律ができ、彼らの暮らしがより良くなることを願っています。
ほんなら!