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つい先日、こんなニュースを見つけたので紹介します。
「タスマニアのウォールズオブエルサレム国立公園、シカの駆除のため、一ヶ月間の立ち入りを禁止に」
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ざっくりというと、
環境保護のため、2023年5月1日から翌月4日までの約一ヶ月間に出来るだけ多くのシカを駆除により減らす。駆除はヘリコプターからの射撃により行われ、ウォールズオブエルサレム国立公園を中心とした原野の区域(面積にして114,000ヘクタールほど)に棲息する推定300頭のシカを対象とする。ハイキングなどで人気の場所のため、この期間は立入禁止となる。
こんな感じの内容。
え?!オーストラリアにシカおんの?!!
と思う方も少なくないはず。
私たちも、タスマニアに来てから、仕事の帰り道に群れを見かけて最初は目を疑いました。
タスマニアに棲息するシカ
今回、駆除の対象となっているのは、タスマニアに唯一棲息するFallow deer(ダマジカ)という種です。
このシカは元々オーストラリアに棲息していませんでしたが、1830年代に狩猟(スポーツハンティング)の目的でイギリスから連れてこられました。
タスマニアで放たれたのち、数はどんどん増え、1970年代に推定8000頭だったものが、最近の調査では50000頭だとかそれ以上だと言われております。
シカは一部、保護の対象となっているので、特別な理由での申請がない限り、個人で狩猟することは出来ません。
毎年決まった数の狩猟者を募って、秋頃に一ヶ月間の狩猟期間を設けております。
狩猟者は、タスマニアからだけではなく、別の州や海外からも来るようで、タスマニアの重要な産業のひとつとなっているようです。
駆除の理由
今回駆除の対象となった地域は、世界遺産であるクレイドルマウンテン国立公園の東隣にある国立公園で、これまた自然の豊かな場所。
ハイキングで訪れる人が多く、3,4日かけて歩くコースがあるようです!
すごいなぁ。
ここは樹齢千年にもなるPencil Pine(タスマニアの固有種)の群生地としても知られ、多くの野生動物が暮らしています。

引用元:2023 Happiest Outdoors
シカの駆除が必要とされる理由としては、
・土壌が荒らされること
・在来動物の食べ物を奪うこと
・山火事後の新しい草を食べること
などが挙げられています。
タスマニアでシカを駆除のために空中から撃つのは、今回が初。
在来種や環境を守るため駆除の対象とする一方、利益や娯楽のための狩猟は今後も続けていく、とのこと。
完全に人間中心の考えやな。ニホンジカといい、シカは辛い状況に立たされとるんやな…
おわりに
人間の都合で連れてきて、数が増え過ぎたら殺す。
でも、産業として必要だから、一定数は残す。
とても身勝手な話ですね。
「タスマニアの環境保護のため」と言うけど、これを保護と言えるんか?
確実に言えることは、シカは悪くない、ということ。
タスマニアに来て、ここの自然や生きものたちが大好きになったので、今回のニュースはとても悲しいです。
今後も動向を見ていきたいと思います。
ほんなら、これで!
参考)https://nre.tas.gov.au/Documents/Tasmanian%20Wild%20Fallow%20Deer%20Management%20Plan%202022-27.pdf
