こんにちは、すずめです!
現在、ヤマセミさんと二人でオーストラリアのタスマニア島にて暮らしています。
🌱【タスマニアの動物記事】はこちら↓↓
日本でも、NHKの歌になっていたりと愛されていますね!
そんなワライカワセミですが、最近、このようなニュースが流れてきました。
「350羽のワライカワセミを駆除したタスマニアの男性が、不正に銃器を所持したとして5000ドルの罰金を科せられた」
↓↓ニュース記事はこちら
ざっくりというと、
男性は、自身の敷地内に棲息する在来の野生動物に対してワライカワセミが悪い影響を与えてきたとして、9ヶ月の間にライフルで350羽ものワライカワセミを撃ち殺した。
最高裁は、男性を野生動物の殺害で罰することは出来ず、銃器犯罪での有罪判決とした。
こんな感じの内容。
えっっ、350羽も殺したのに、犯罪にならんの????😲
これには大変ショックだったのですが、どうやら理由はワライカワセミとタスマニアの歴史にあるようです。
タスマニアのワライカワセミ
何でも、ワライカワセミは元々、タスマニア島には棲息していなかったそう!
1900年代初頭、ヘビを減らす目的でタスマニアに連れてこられました。
そこから自然繁殖し、今ではそこまで珍しくない鳥となっています。
2020年、緑の党と野鳥の保護活動家が、ワライカワセミが在来種に影響を及ぼしているとして、ワライカワセミの駆除を求めました(政府によって拒否されましたが)。
現在は積極的に駆除が実施されているわけではありませんが、保護の対象ともなっていません。
つまり、タスマニアにおいて、ワライカワセミは駆除しても罪には問われないというワケです。
タスマニアに来てからというもの、ワライカワセミは身近な野生動物として、会えると毎回大興奮の私たち。
彼らにこんなバックボーンがあったとは…とてもショックでした。。😢
野生動物を管理するということ
日本では似たような話として、マングースの導入があります。
且つてハブを減らすためにマングースが放たれたのですが、結局上手くいかず、今度は増えすぎたマングースが駆除対象となっています。
とても気の毒な話ですね。
連れてこられた挙句、目的通りいかなかったら殺されるとは、なんて悲惨な。。
絶滅が危惧されているから増やす、害があるから減らす。
こういった野生動物の数の管理は、現在、世界的にもメジャーな生態系保全の形となっています。
ワイルドライフ・マネジメントといわれ、日本では「野生動物保護管理」の名で実施されています。
(詳しくは別の記事で書かせていただきますね!)
この「野生動物を管理する」という方法が浸透していることに、いまいち納得がいきません。
そもそも、個体数の減少や増加の原因の多くは、人間活動です。
その責任を、動物たちに果たさせていいのでしょうか?
私たち人間側の生活スタイルを変えるなど、人間を管理する方向にシフトすべきなんじゃないんかな。
例えば、ペット産業の規制をすることで、問題は減ると思います!
おわりに
今回の判決に際して判事は、
👮「ワライカワセミ以外の動物や人には危害を加えなかったため、ライフルは適切に使用された」
と発言されています。
ワライカワセミは駆除されて良かったというワケですが、ワライカワセミたちからしたら、
🐥「勝手につれてきたんそっちやろ?頑張ってタスマニアの暮らしに慣れたんやから、もうほっといてーな!」
と言いたいところではないでしょうか。
タスマニアでは、駆除の末に絶滅したタスマニアタイガーの復活計画なんてものもあるようです。
第2第3のワライカワセミが生まれないことを、祈るばかりです。。
ウサギも導入ののち駆除されています
撮影:すずめ@近所の草地
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