こんにちは、ヤマセミです。
昨日、すずめさんとウォールズオブエルサレム国立公園へ行ってきました!
以前の記事で紹介した、たくさんのシカが駆除された場所です。
🌱ニュース記事はこちら↓↓
山登りで有名なこの国立公園はとても広く、みんな3~4日かけて歩くそうです。
が、私たちは基本的に山登りがそんなに得意ではなく…
数時間歩く感じでええか、くらいで予定していました。
(山自体は大好きですよ!!)
ウォールズオブエルサレム国立公園に入山するまで
国立公園入口の駐車場までの道のり、最後の10kmほどは砂利道で、雨で出来た深い水たまりをよけながらの走行となりました。
駐車場にはボットン式のトイレがありました。
清潔に保たれており、トイレットペーパーもあります!
公園事務所はなく、スタッフも見かけなかったので、タスマニアのParks passは事前に買っておく必要がありそうです。
私たちは自前の車なので、フロントガラスの内側にParks passを貼り付けています。
レンタカーの場合は、ダッシュボードに置いておくと良いと思います。
*Parks passは決して安くありませんが、タスマニア内の国立公園の保護費となるので、買う価値はあるかなと思います。
さっそく入山してみよう!
入口がコチラ!
なんかワクワクしますね
この屋根の下に地図やらこの公園の情報が書かれています。
そして入口の向こうには、靴の裏を洗う設備があります。
他の地域の種や病原菌を持ち込まないための対策となっているので、手順に沿って行います。
車で軽食を食べて、11時半ごろ出発!
事前に調べた時、最初の登りが結構キツいと情報を得ていたのですが、確かにキツい。
細い山道をひたすら登っていく。
今は雨がよく降る時期なので、地面がぬかるんでいたり、小川の増水もあったりで足元にかなり注意しながら歩きました。
大きな倒木や小川を越えたり、登山道に溢れ出た水の上を歩いたりと、簡単な道ではなかったですが、それはそれで楽しかったです!
前日の大雨の影響か、水の流れが凄かったです!普段を知らんけど。
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歩くこと20分、目の前にワラビーが現れました!
3m先ぐらいやったかな?
かかか、かわえぇぇ…
びっくりして「あっ!」と声をあげてしまいました。
それでも全く動じないワラビー。
見つめ合いが続く。
少し眠たいのか、目が細くなったり手で目をこすったりしていて、大変可愛かったです。
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立派な倒木の根っこや、土に還っていく幹があったり。
観察を楽しみながら、山道を登りました。
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歩くこと1時間半、最初の目印となる山小屋に到着!
トラッパーズハットと呼ばれる場所です
こんなとこで夜を明かすのもちょっと楽しそうやな、と話しながら少し休憩して出発!
そこから10分程歩くと分かれ道があるのですが、時間的に、そろそろ引き返した方が良さげ。
湿地のような場所が広がっていたので、そこらへんを少し散策して、折り返すことにしました!
焼けた跡のある木がたくさんあり、もしかしたらこの湿地のように見える場所一帯は山火事によって生まれたのかな、と想像したりしました。
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復路では大きなバックパックを担いだ人たちとすれ違い、あの人たちは何日もかけて歩くんやなーと感心しました。
木の幹を嘴でガジガジ削っている鳥が。
図鑑で調べてもピンとくる種はいませんでした
そうして、種類の違うユーカリの匂いをかいだりしながら歩いているうちに、駐車場に着きました!
駐車場に着いたのが15時半ごろだったので、往復で4時間かかったようです。
先がとっても気になったので、いつか泊りで行ってみたいな、と話しています。
シカとは全く出会わず、本当に撃たれつくしてしまったんだなぁ…
様々な草が生え、シカたちにとって棲み心地の良い環境だったんだろうな、と想像できました。
シカとの出会い
国立公園を出て、帰り道を運転していると、草原にシカの群れが!
この近くにはシカファームがあるようですが、地図とは少し場所が異なります。
このシカたちは野生なのか、飼育されているのか。分からずじまいでしたが、駆除対象地域の近くであることは確か。
この子たちは、この先どうなっていくんやろう…
野生のシカは殺されて、ファームでは繁殖して…という、矛盾を感じずにいられないシカ問題。
殺さずに済む糸口が見つかってほしいです。
シカの群れがいた辺りから眺めた国立公園
自然の中に、無駄なものはひとつもない
登山中、道の上を流れてくる水を見た時、
どっから来とんや?と思って、辿ると、地面から湧き出ていました。
川状態の登山道。
写真手前の辺りが、水の出発点でした
倒木や土に還る幹も、自然界において大切な存在。
彼らがふかふかな土の一部となることで、保水力はグンと上がります。
登山道の隣をずっと流れていた小川も、元々は、山の地面から湧き出た水。
それが大きな川になって、海につながってて、自分たちも生かされとんやなぁ。
それを開発や行き過ぎた伐採、植林で痛めつけることで、保水力が低下し、水の枯渇問題に繋がる。
失うのは簡単やけど、取り戻すのは不可能に近い。
「自然には何の無駄もない」って言葉があるけど、人間が無駄なものになってしまわないよう、そろそろ方向転換しよう!
動物を管理したがるのも、ホンマに止めよう!
…シカ問題と共に、豊かな自然の大切さと、環境問題について改めて考えた山歩きでした。
ちなみに次の日はしっかり筋肉痛になりましたとさ。
おしまい!