こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです!
🌱前回の記事はコチラ↓↓
本日は、歴史教育のことを書かせていただきたいなと思います。
こっちに来てすぐの頃、“戦争”について考える機会がありました。
ファームのオーナーからの言葉
1つ目のオーガニックファームで働いていた頃の話。
オーナーとスタッフさんと私たちの4人で、作業中に世間話していました。
ファームの畑から見た村の景色。
のびのびとした環境で会話も膨らみます
何かのきっかけで、オーナーが、
「日本とオーストラリアも、第二次世界大戦で色々あったもんなぁ」
的なことをおっしゃられました。
目が点になる私たち。
し、知らなかった……😱
恥ずかしながらも素直にその旨伝えると、驚くオーナーたち。
本土北部に位置するダーウィンは特に被害が大きく、日本軍による最大規模の空襲があったそうです。
また、スタッフさんは過去にダーウィンに住んでおられたようで、現在も日本人を良く思っていない方々がいることを教えてくださいました。
オーナーもスタッフさんも、オーストラリアの方ではありません。
それでも、日豪の戦争の歴史について、深く知っておられました。
私たちがしょんぼりしていると、オーナーが、
「教育ってそうだよな。被害にあったことばかり伝えるもんだよ」
というような言葉をかけてくださいました。
知らなかったならしょうがない?
知らなかったならしょうがない、で片付けてはいけないことがたくさんあると、常々思っています。
そして今回のことは、まさしくそれでした。
私たちは、オーストラリアにワーホリに行くと決めてから、日豪関係のイイところにばかり目を向けていたかもしれません。
日本との間に辛い過去なんてないと、当然のように思っていた私たち。
自主的に学ばないままに、渡豪していました。
学校で習うコトだけが、全てじゃない。
自然環境や生きものに関して、散々思ってきた言葉です。
それを改めて痛感した出来事でした。
お世話になる場所(国内外問わず)の歴史や文化は、もっと知っておくべきなんだなぁ…と反省する経験になりました
因みにオーストラリアでは…
オーストラリアは、1月26日が「オーストラリア・デイ」という祝日になっています。
建国記念日、というような立ち位置なのだそう。
シドニーのオペラハウス前で大きなイベントが行われ、テレビでも生中継されました。
どんな感じなんやろ、と放送を見てみたところ、オーケストラや歌、様々なパフォーマンスがとても華やかで、喜びに満ち溢れていました。
翌日、ファームに出勤すると、オーナーのパートナーさんから、昨日はどう過ごしたか聞かれました。
「テレビでイベントを観たよ、凄く盛り上がってた」とお伝えしたところ、
「自分は、祝われるべき日じゃないと思う」とおっしゃられました。
オーストラリア・デイは、イギリスによる植民地支配が始まった日。
つまり、先住民の方々にとって、侵略と暴力の歴史の1日目。
それが記念日となり、祝日となって、大々的に祝われている。
パートナーさんの言葉に、ハッとさせられました。
翌日の朝のニュースでは、少しの間、デモの様子が映し出されました。
しかし、デモの理由についての詳細な説明はなく、パートナーさんのお話が無ければ、私たちは「色々あんねんな」くらいで忘れていたかもしれません。
学校教育ではどのように教えられているのか、気になるところです。
先住民の歴史については日本で調べてたんやけど、建国記念日に複雑な事情があるとは知りませんでした。。この件で、オーストラリアも歴史の問題を抱えているんやなぁ…と感じました
私たちがお世話になった1つめのファームがある村は、環境問題に関心があり、持続可能な暮らしを実現したい方々が集まっています(世界中から!)。人権・社会問題への意識も高く、たくさんのことを教えていただきました✨
🌱村について詳しく書かせていただいています!↓↓
繰り返さないために
歴史は、出来事から時間が遠のけば遠のくほど、知る機会が失われます。
また、バイアスがかかることで、変更(消去や改ざんも)されてしまう場合も。
そんな社会で、正しい知識を得るには、「自分から学ぼうとする姿勢」が必要になってきます。
私たちにとって、オーストラリアへの旅は大きなきっかけとなりました。
移動のエネルギーなど環境面を考えると、早く定住したいところですが。。根無し草な今のうちに行けるところに行って、学べることを学ぼう!とがむしゃらな気持ちで生きてます!😂
みんなで、“本当の”辛い歴史を繰り返さない、平和な世界をめざしていけると嬉しいです✨
これからも、学びを忘れず頑張ってまいります!
今の職場の通勤路から見た景色
オーストラリアの大地も沢山のことを教えてくれます😊