こんにちは、すずめです!
現在、ヤマセミさんと2人でオーストラリアのタスマニア島にて暮らしています。
タスマニアと日本は季節が逆なのですが、今は春と秋だからか、同じくらいの気温みたいです!
日本の4月を疑似体験してる感じで、面白いです😄
(紅葉しまくりやけど…)
さて、私たちは3月中旬まで、オーガニックファームにて働いていました。
🌱【タスマニアのファーム関係記事】はこちら↓↓
ファームは山奥にある、とある村の中にあります。
この村が、なかなか素敵でして。
ちょこっと紹介させていただきたいと思います。
ファームからの村の眺め
知る人ぞ知る秘境の集落
村はユーカリの森に囲まれた山間に位置し、周囲には観光地もありません。
不動産屋さんにて職場の所在地を伝えたところ、
「???」
となってました。
村までのアクセスは中々に悪路で、私たちはお仕事開始すぐにパンクを経験😂
そんなガタガタ道をひたすら走ると、家がぽつぽつと現われます。
村なのか…?と首を傾げたくなりますが、小さなコミュニティホール(田舎の公民館的な雰囲気)があるので、集落として成り立っていることは確かなようです←失礼
ファーム内の道が一番凄かったです…雨の日は登れまへん
ファームのオーナー曰く、現在100人くらいの人が住んでいるとのこと。
思ったより多くて驚きでした!😲
山のあちこちに家が点在している感じなんですかね。
木が倒れて道を通せんぼしていたり、雨上がりには地面が穴だらけになっていたり、なかなか刺激的な日々。
ブッシュファイアもあります
そんなワイルドな環境なので、毎日何かしらの野生動物との出会いが!😍
そのために通っていたと言っても過言ではない。
村人たちはどうやって暮らしてる?
村には電線が通っていません。
ほな、電気どうしてるん?という話ですが、各々の家が所有する太陽光パネルで自家発電しているようです!
良いなぁ…✨
パネルはお家や倉庫の屋根の上に乗っています
オーナーのお家では、お料理や暖房は火を焚いて、シャワーは日光で温めた雨水を使っているそう。
お手洗いはコンポストトイレで、水や電気はいりません。
電気は、主に収穫物を保存する冷蔵庫に必要みたいです。
お買い物のために下山せざるを得ない場合もありますが、時々コミュニティホールにて日用品の販売が行われます。
また、各々で家庭菜園をしていたり、オーナーからお野菜をもらったりで、ベジタリアンやビーガンの方は不自由なく暮らされているイメージです。
木材も、各々が必要な分だけ伐り出されておられます。
子どもたちの暮らしは?
村には25名程の子どもが暮らしており、これまたビックリ!
この僻地(失礼)で、人口の4分の1が子どもだなんて!😲
近隣には学校も無いし、どうしてるんやろ?と思ったのですが、子どもたちはホームスクーリングを受けているそうです。
学校が遠い、宗教や治安、教育の質の問題など理由は様々。
オーストラリアの他アメリカやカナダ、イギリスなど様々な国で積極的に取り入れられている。
日本は義務教育のため、親の意志によるホームスクーリングは違法だが、子どもが何らかの理由で学校に行けなくなってしまった場合は認められている。
オーナー夫婦には3人の子どもがいて、基本的にはお母さんが勉強を見ていました。
また、地域の音楽教室や合気道教室に通ったり、山の中で走り回ったり、長男(10歳くらい?)はオーナーから農業を教わったりと、のびのび元気に様々な経験をしている様子が微笑ましかったです。
すぐ行方不明になる子ヤギたち。お母様は彼らの母でもありました
この辺りでは、16歳になると家を出て、町の方のハイスクールにて寮生活を始めるそう。
家庭で中学校卒業レベルの勉強を見ないといけないのは大変ですが、皆さん頑張っておられました。
村出身者の中には、タスマニアの名門大学で主席になった子も!
現在、日本の大学院で学びたいと考えているみたいです😲
日本を選んでいただけるなんて…ありがたや…🙏
時おりティーンの子たちと触れ合う機会があったのですが、自然への興味や愛情を持っている子が多かったように思います。
本当に、すごく素敵な教育環境でした。
廃村にならないワケ
そんな素敵な村だからか、移住者がちょこちょこおられるようで。
ファームでは3名の方と一緒に働いていたのですが、全員タスマニア外から移住されたそうです。
皆さんオーガニックや環境保護に関心があり、たくさんの事を教えていただきました!
うち1名は、傷病鳥獣の保護もしていたそうです✨
「自然を愛し、自然に寄り添った暮らし」を求める人の辿り着く先が、この村なのかな。
皆さん子育て真っ最中で、子どもたちは良いお友達として一緒に遊んだりしています。
今、タスマニア全体で家不足が深刻化しているのですが、この村も例に漏れず。
土地の価格は日本とは比べ物にならんくらい高いです。
それでも、ここに住みたい!と思うくらいに、魅力的な場所なんですね。
観光地にして村を活性化させよう!といった動きは無さそうです。
そのおかげで豊かな自然と のどかな雰囲気が保たれているのかもしれません。
おわりに
日本にいた頃、山奥の村のイメージといえば、“空き家が多い・次世代不足で村の存続が危ぶまれている・学校が無いから子育てし辛い”といった感じでした。(失礼かもですが…)
本日ご紹介した村は、そんな私たちのイメージを覆すものでした!
宅地開発で山が切り開かれるとかは断固反対!ですが、自然に寄り添い、自然を敬う暮らしが受け継がれ続けるのは、大切なことだなぁと思います。
ファームでのお仕事が終了した私たちには、この先ここを訪れる機会は無いんだろうなぁ。
でも、タスマニアを発つ前に、絶対もう一度行きたい!みんなに会いたい!
そう願ってしまう、山奥の村なのでした。