ご無沙汰しております。ヤマセミです。
すごく久しぶりの投稿になります。
書かななァ、、と思いながらこんなに時が経っておりました。
スミマセン。
(実はココに移住してから、ある大きなチャレンジをしてまして…
まだ決着がついていないので、落ち着いたら改めて報告します!)
すずめさんも私も元気です!
これからまた、ちょくちょく更新できればと思っております。
よろしくお願いします。
.
さて、本題です。
昨年の11月末、私たちは【1日で50kmを歩く】という挑戦をしました。
きっかけは、ある美術館で見た、歌川広重の東海道五十三次の浮世絵たち。
昔の人は、江戸から京都までの約500㎞を歩いたそうで。
これ、実際歩いてみたらごっついよなー、おもろそうやんなー、って。
やってみたい気持ちでいっぱいでしたが、
仕事もある為いきなり決行は難しく、そもそもこんなに歩けるんかって思いました。
そこで、どちらからともなく、“ちょっと歩く旅” をしてみよう、
ということになりました。
準備
目標としては、
・1日で歩き終えること ・最低50km歩くこと
徒歩の平均速度は時速4㎞とのことで、単純計算をすると、
休憩なしで12時間半かかることになります。
帰りも歩きなんて無理よな、ってなりまして(ビビりですんません)、
どこかで泊まって、次の日に電車で帰ることにしました。
スズメさんが「県境越えたいよなー」って発言を連発していたので、
県境越えて、尚且つどこかの駅周辺が終点、周囲に宿泊施設あり、
という条件でgoogle mapを活用しまくり、最終目的地を決定!
基本的に車道脇の歩道を歩く感じですが、ルートが全体的に田舎なので
度重なる山道、峠道を攻略していかねばならないという…
長距離ウォーキング初心者な私たちが考え出した装備品としては、
帽子も持って行きましたが、出番はありませんでした。
こんな感じ。
服装は初冬ということもあって、出来る限りの寒さ対策を頑張りました。
靴は家にあるテキトーなスニーカーです。
1日目(50kmを歩く)
出発~13km
午前5時20分頃、まだ真っ暗な中、夜逃げのように出発。
初冬の夜明け前ともあって、寒い!吐く息が白い。
最初は楽々ノリノリ、足取り軽やかに歩いています。
日の出とともにどんどん明るくなって楽しかった。
空の色が刻々と変わっていく様子に、二人で感動してました。
パンを貪り、作ってきたあったかい紅茶を嗜み、朝ご飯終了。
念のため、地図でたまに道を確認しながら行きました。
2時間ほど歩くと、お世話になっている有機農家さんの畑が見えてきました。
なんとなく、おりそうやなと思って見てみるとやっぱり!発見!
ちょっとお喋りして、元気とやる気もらいました!ありがとーう!
しばらく歩いてると雨がポツポツ。
とりあえずカッパの上を取り出し着て歩く。
雨が止む。また降る。また止む。降る。
これが夜になるまでずっと続きました!
カッパは着っぱなしで歩くことに。
この天気のおかげで、昼間は晴れるたんびに虹が!!!
しかも2つの虹が同時に見れたり、虹がかかってる下を歩けたり。
視界は悪いし、服は濡れるしで、長距離歩くには大変やったけど、
良い思い出になりました!
途中で作業中のおっちゃんと喋って、「気ぃつけて頑張れ!」言われる。
ありがとう!
13km到着時間:8時11分
(10㎞毎に時間を記録するつもりでしたが、しょっぱなから3㎞超えてました笑)
13km~20km
山道に入り、アップダウンが多くなる。
まだまだ大丈夫!
と、思っていたら、少しずつ、、
あれ、膝?足の裏?に違和感。
だましだまし歩く。まだ元気。
ここで痛かったら絶対やばい、と思いながら歩く。
景色を楽しむ余裕はまだありました。美しい青と緑に癒される!
無事、20km地点到着!
20km到着時間:9時51分
20km~30km
徐々にしんどくなりながらも、足を進める。
ちょうど、12時になる頃、食堂があったので ここでお昼休憩。
ご飯を済ませ、トイレ借りたら出よかということに。
立ち上がる。
え。。しんど。足重っ。てか足が痛い。
膝も足の裏も痛い。
二人とも痛みの場所は違えど、足のどっかがおかしい。
たまたま薬局が近くにあったので向かう。道は反対やけど、これはしゃあない。
サロンパス的なのを痛いとこに貼って出発。
痛いとこ庇いながら歩く。
もう絶対足止めて休憩したらアカンな言うて歩く。
30km地点到着:13時50分
30km~40km
こっから、県境へ。
この県境越えの峠道が一番大変やったかな、確か。
足をかばいながら、ひたすら歩く。
お互いを励ましながら歩く。
なんとか坂道上り切ったところで県境!やっほい!
そっから下り。
上がったり下がったり。
.
もうすぐ日が暮れるなぁというところで、この旅一番緊張した道が目前に。
山ではないのですが、木々に囲まれた未舗装道、まわりに民家は無く、、
普段なら魅力的なはずやけど、、、
地図を確認すると、少し逸れたところに駅がある。つい、魔が差しそうになる。
もう諦めて乗る?どうする?
とりあえずトイレ行きたい。
道を外れるとコンビニがあるようなので、向かう。
・・・コンビニ、リニューアル工事中。
精神的にも潰れかける。
その後、遠回りして何とかトイレを見つけ。
ここまで来たし頑張ろう!ということで、気合い入れて いざ!
いつの間にやら日は暮れ、真っ暗に。
もちろん周りに電灯は無し。ヘッドライトは準備してたので装着して、歩く。
出来る限りの早足で。
恐怖によるアドレナリンが放出されてるのか、痛みを超越した速度で歩く。
ずーーーーっと奇声を出したり歌ったりして、存在をアピールしまくる。
闇夜に大声で“めざせ◯ケモンマスター”を叫び歌う声を聴いた方。
恐らく私たちの仕業です、すみません。
とにかくこわくてこわくて必死に歩きました。
民家のある集落にたどり着いたときは、
やっぱ自分らは人間なんやなって、訳わからんこと思ってました。
40km地点到着:17時36分
40km~50km
下半身の至る所が、体験したことのない痛みに悲鳴を上げる。
止まったら、終わりや、こけたら絶対立ち上がれん。
て思いながら、一歩一歩、必死に歩く。
ペンギンのような歩き方で、(多分、)ペンギンよりも遅く歩いた。
駅が見える。この駅で乗らんかったら、次は50㎞地点まで駅は無い。
2人で相談するけど、やっぱり歩こうとなる。
47km地点ぐらいでトイレに行きたくなる。
ここのトイレ、3段ぐらいの階段のぼっていかなあかん。3段さえも辛い。
壁と手すりを駆使してトイレ済ませる。
文字通り、足が棒になりました・・・膝が曲がりまへん。
スロープに縋る すずめさん、おもろすぎました笑
あともうちょっと。
マンホールがあれば「マンホール」、歩道の1cm程の段差でさえも「段差」と
声かけをしながら すずめさんが先導してくれ、
無事に50㎞地点の駅へ到着。ありがとう。
50㎞地点到着:20時56分
安堵した笑顔で記念撮影!
お疲れ様でした!
.
30分後に電車が来て、頑張って乗って、頑張って降りて、
タクシーに乗って、近くの温泉行って、その後は宿へ。
2人でタクシーに乗ったのは、後にも先にもこの時だけです。
足が全部痛い。自分のモンじゃないかのよう。
50kmいったら飲みに行こうとか言ってたけど、絶対行けへん。
寝る。
激痛で寝返りさえ打てませんでした。
50㎞歩いた時間:約14時間半(休憩無し)
2日目(電車で帰る)
起きる。痛い。なんも変わらん。むしろもっと痛い?わからん。
電車は一本逃したら2時間待ちやったみたいで、思いがけず時間が出来る。
空腹を満たすため、近くにあったお店へ。
ビールでやっと乾杯!
途中の乗り換えでまた2時間待ちをして、夕方頃、やっと自宅へ。
それからしばらくは仕事するのも大変で、
完全に元に戻るまで1~2週間くらいかかりました。
もう絶対やらんとこな。ってお互い言いながら、過ごす日々です。
おわりに
全体的に都会な場所がなかったので、そこは良かったです!
一番こわかった山道以外はアスファルトで
車もビュンビュン通る道が多かったので歩道のありがたみを凄く感じました。
歩道ないとこも結構あって、特にカーブとか夜道はこわかったなぁ。
ヘッドライトは必須やと思いました。
いつやったか忘れたけど、昼間の時間帯に、山間部の歩道を歩いていると、近くの茂みに鹿がおって、
「ピェエッ」って声を上げて去って行ったこともありました。
鹿さん、驚かしてスンマセン。。
そんなこんなで、50km歩きましたとさ。おしまい。
ほなまた!!