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【タスマニア】時速50kmで走るタスマニアバン、気候変動に打ち勝つ!?


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こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです!

 

 

 

🌱以前の【動物関係のニュース記事】はこちら↓↓

yasai414.hateblo.jp

 

 

 

 

今回は、気になるタスマニアの野生動物ニュースについて。

 

 

タスマニアバン・通称 “ターボチョック”は、気候変動の影響をほとんど受けないことが研究により示された

 

 

↓↓ニュース記事はこちら

www.abc.net.au

 

 

 

ざっくりというと、

 

気候変動によるタスマニアバンの個体数への影響に関する研究は、前向きな結果となった。研究者たちは、この結果はこの種のモニタリングを止める理由にはならず、他の固有種である鳥類への影響についても調査する必要があると述べた。

 

こんな感じの内容。

 

 

 

タスマニアバンって?

 

近所の河原のタスマニアバンさん

 

 

 

私たちのブログにも度々登場する、タスマニアバン(Tasmanian Native-hen)さん。

タスマニア西部・南西部を除く州全体に分布し、川や水路脇の草地に行くと、割と高確率で出会えます。

 

人里の鳥として、地元の方々から愛されているようで、子育て期には雛たちの成長を微笑ましく見守っている方も。

 

 

 

私たちが住む町の銅像のデザインにもなってます!

 

 

 

基本的に数羽の小さな群れで行動し、繁殖は群れの中で行われます。

年1~2回繁殖し、抱卵や育雛は雌雄共同。

1回目の繁殖で生まれた幼鳥が、2回目に生まれた雛の子育てを助ける行動も確認されているそう!

 

雛たちがごはんを食べる間、数羽で辺りを警戒する様子がよく見られますよ!絆の強さを感じます😌

 

彼らは飛ぶことが出来ないのですが、代わりに泳ぎと走りが得意!

タイトルにもあるように、とんでもない速度で走ります!!

それはもう!!笑っちゃうくらいに!!😂

(彼らは至って真剣なんですけどね、前だけ見つめてる感じが可愛くて可愛くて…)

 

 


www.youtube.com

 

 

 

タスマニアバンの歴史

彼らは元々オーストラリア本土にも生息していたそうです。

3000年以上前に本土に連れてこられたディンゴ(Dingo)の影響を大きく受け、本土では絶滅してしまいました…。

 

タスマニアにはディンゴなどの大型の捕食者はおらず、ネコやタスマニアデビルといった肉食獣から逃げきれるだけの脚力を持ち合わせていることから、現在まで絶滅の危機を逃れているようです。

 

 

 

なぜ気候変動の影響を受けないの?

これは彼らの生息環境が大きく関係しています。

タスマニア大学の研究によると、州の37%ほどがタスマニアバンの棲息に適しているそう。

現在の気候変動予測から、2055年までに生息地の内5%が失われる見立てなのだそうです。

研究チームでは、この減少率は“わずか”という見方をしています。

 

 

もうひとつ彼らの棲息を助けるのが、人間活動。

生物学者・バリー・ブルックさんによると、永続的に水場のある牧草地を作り、その牧草地に水を供給し続けていることが、タスマニアバンにとって適した棲息環境となっている、とのこと。

また、干ばつなどのリスクに対しては、常に水のあるダムや水路の存在が、助けとなっているそうです。

 

確かに、水場のある牧草地にタスマニアバンが暮らしているのはよく見かけます

 

上記2点から、気候変動に対して耐性があり、人間活動から恩恵を受けていると結論付けたそうです。

ただし、キツネなどの「人為的な導入」「極端な気候現象」「低い遺伝的多様性」など“予測不可能な外部要因”によっては、この先どうなるかわからないとの指摘もあります。

 

 

 

他の鳥類はというと?

タスマニアバン以外の固有の鳥類は、気候変動による影響について、まだまだ研究が必要だそうです。

 

タスマニアの海鳥たちにとって、ネコやネズミといった移入種の影響が大きく、森林性の鳥たちにとっては開発などによる棲息地の減少が懸念されているとのこと。

 

また、世界的に珍しい渡り性のインコ3種が、全てタスマニアを生息地としています。

そんな彼らは絶滅の危機に瀕しており、生息地に何か問題があるのかもしれない、と見られています。

 

様々な問題により、棲息が脅かされているタスマニアの鳥たち。

気候変動がどれほど影響するのか?心配されています。

 

 

 

タスマニアバンはホントに大丈夫?

今回のニュースでは、気候変動によるタスマニアバンへの影響は少ない、というコトでした。

が、そんな彼らの生息地を如何様にも出来てしまうのが人間。

再エネ施設導入や宅地開発によって、タスマニアの自然は切り開かれています。

彼らの生息地が今後どうなっていくのか、人工的な牧草地や水路に頼るのみとなってしまうのか、心配なところ。。

 

 

また、一説によると、タスマニアフクロオオカミ(Thylacine)(乱獲やディンゴとの競争により絶滅)を再導入する計画が進んでいるとか😥

ディンゴを人為的に連れてきたことで、本土のタスマニアバンは絶滅しました。

生きものを増やしたり減らしたりと操作することが、様々な影響を引き起こしています。

フクロオオカミに関しては、また別の記事で書かせていただきたいなと思います!

 

日本でも、ある種を減らすために別の種を導入する、少なくなったから人工繁殖させる、といった、動物を人の手で管理する対策がとられていますね

明らかな失敗や、他種への影響が読めない状況も考えると、人為的に数や種をコントロールするのはどうなんやろなぁ…。そもそも、人間主体な話よなぁ

 

 

 

おわりに

野生生物に一度手を加えてしまうと、永久的に手を入れ続けないといけなくなるかもしれません。

それって、“自然”なんでしょうか?

 

生きものたちの暮らしを見守ること・これ以上彼らの生息地を奪わないこと。

彼らが安心して暮らしていけるような社会づくりをしていけたら良いな、と思います😌

 

 

タスマニアバンは今の私たちにとって、毎日声が聞こえ、外に出れば必ず姿が見られる、とても身近な鳥。

これからも、彼らが元気に駆けまわって、愛情いっぱい子育てをして、平和に暮らしていける町であってほしいなと願っております✨

 

 

 

 

 

★最後まで読んでいただきありがとうございます★

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