こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです!
本日は、環境教育について!
🌱【以前の環境教育記事】はこちら↓↓
日本にいた頃、1年間、保育施設にて環境教育指導員をしていた私。
それ以前は、外部講師としていろんな施設に伺っていたので、同じ場所で継続するのは、新しい学びの連続!
月2くらいで、年中~年長さんに向けて授業をさせていただきました。
今回は、継続的に環境教育を実施することで、子どもたちにどんな変化があったのか?
少し書かせていただきます。
・・・その前に。
より良い内容で継続するため、授業計画を練りに練っています。
これから環境教育を考えている方の参考になればと、私の授業作りを、ちょこっとご紹介しますね。
(そんなのいらねぇよ!という方は、下の目次から記事に飛んでくださいませ!)
指導者のコツ①:年間計画を作ろう!
私は、ざっくりと年間計画表のようなものを作っていました。
日付・授業のテーマ・内容・キーワード・時間・場所
という感じで、各授業の大枠を組んでいきます。
その際、
・季節感はあっているか?
・前後の授業との関係性は?
・室内or屋外ばかりになっていないか?
・同じような手法の授業が続いていないか?
などに注意します。
保育の業務と両立しながらなので、大まかな年間計画があると安心♪
あとは、季節の移ろいや、子どもの興味の変化を見ながら、ちょこちょこ変更😊
また、普段の保育中のお散歩や山歩き、有機農家さんでの収穫体験などともリンクさせていました!
(あと、授業の反応をメモしておくのも重要!)
指導者のコツ②:指導案を作ろう!
各授業の内容を練り上げる際は、必ず指導案(台本みたいな感じ)を作っています。
“授業の中で伝えたいこと”に向けて、どんな流れで、何を使っていくのが良いか、整理するのに大事!
クラスの先生に「こんな感じで考えてるんですけど・・・」と共有するのにも使えます♪
さてさて。それでは、本題に入っていきましょう!
子どもの変化①:積極的に考え、発言するように!
“動物園の動物たちが、本来どんな場所でどんな風に暮らしているのか”という内容の授業をしたときのこと。
ケージやサファリゾーンにいるのが普通と思っていた子どもたちは、本来の棲息地で、のびのび暮らす動物たちの姿を見て、びっくり!
アマゾンやサバンナ、北極圏など、いろんな環境があることに、更にびっくり!
動物たちが抱える問題についてお話しすると、涙を浮かべながらも、真剣に耳を傾けていました。
さて、興味深いのは授業が終わってからのこと。
「ホンマはたくさんの仲間たちとみんなで暮らしとんやな」
「動物のこと知りたいから、英語の勉強、頑張るわ!」
「(密猟の話を受けて、)かわいそう。なんで大人は我慢できひんの?」
「なんでもかんでもペットにするんはかわいそう」
「他にも困っとう動物がおるん?どうしたら助けれるん?」
etc...
本当にたくさんの感想や疑問、優しい意見が出てきました!
授業から数週間たっても、度々子どもたちからお話が出ます。
年度初めに、「危ない動物は殺していいんやで」と言っていた子から、
「動物たち困ってるんやな。怖い動物と会ったら、どうしたらいいん?」
と質問があった時には、とても嬉しかったです(*^-^*)
ハチやマムシ、ツキノワグマが棲む地域ということもあり、後日の授業は「動物と出会った時の行動」をテーマに♪
怖い=いなくていいではなく、“一緒に生きていくために、自分にできること”を子どもたちは真剣に知ろうとしていました。
子どもの変化②:感性がどんどん豊かに!
屋外授業の際は、ネイチャーゲーム等を通して、色々な角度から自然を楽しめるよう、心掛けていました。
また、屋内でも、木の実や羽など、できるだけ本物を活用😊
お休みの日、近所のお寺にボダイジュの実を発見!
授業のアイディアは、いろんなところで見つかりますね♪
落ちていたボダイジュの実は、翌週の授業で大活躍★
そんな日々を過ごしていると、お外遊びや登園のときに、子どもたちが面白い発見をするようになりました。
「この葉っぱ、良いにおいがする!」
「この石はざらざらやけど、こっちはすべすべしてる」
「この葉っぱ、めっちゃ硬い!」「虫に全部食べられへんようにしとんかな?」
「来るとき、こんな鳴き声(実演)が聞こえたで!」
子どもたちは、自分の発見に、目がキラキラ!
お友達の発見を一緒に喜ぶ姿も見られます。
「こんな小さいの、よう見つけたね!」と、こちらが驚かされることも😲
園の先生方は、子どもたちの発見を、とても丁寧に受け止めておられました。
自分の発見を肯定してもらえると、嬉しいものですよね。
子どもたちがまっすぐに自然を楽しめているのは、先生方のおかげでした♪
🌻🌻🌻
指導員をしていると、
「小さい子に授業なんて難しい!自然体験だけでいいでしょ」
という声を聞くことがあります。
ですが、子どもたちが自然界への興味以上の感情(大切にしたい、可哀そう等)を持つことは、十分に出来ます!
(もちろん、年齢や子どもたちの個性にもよります)
大切なのは、体験と学習のバランスなんじゃないかな。
他者や他生物への思いやりを育む環境教育は、優しい未来をつくるカギになると、私は思っています😌
おわりに
環境教育を継続していく中で、子どもたちは変化していました。
変わっていく子どもたちを、私たち大人がどれだけ深い懐で受け止められるか。
子どもたちの気持ちを大切に、これからも頑張っていきたいと思います!
私がずっと自然を好きでい続けられたのは、両親の愛情のおかげ。
小川を泳ぐ お魚の群れ、どこからか聞こえるキジバトの声、
雪が降るときのにおい、夕暮れ空のグラデーション・・・
私の発見ひとつひとつに、喜び共感してくれました。
優しい接し方を教えてくれました。
自然はこんなにも素敵で、いのちで溢れてるんだ!
そんな日々の感動が、今の「守りたい」に繋がったんだと思います。
今度は私が、子どもたちに、愛を持って接していきたいです😊
勤めていた保育施設は、自然豊かな環境にありました。
話を聞くと、大人になると都会の方に出ていく人が多いそう。
だからこそ、幼いうちに自然を目いっぱい楽しみ、好きになってほしい。
他生物への優しい気持ちを持ってほしい。
季節を感じ、いのちを感じ、豊かな心を持った子どもたちが、外に出ていく時が来たら、
思いやりのある素敵な世界を作っていってくれることを願っています🌸