こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです!
🌱【前回の動物記事】はこちら↓↓
現在、オーガニックファームで働いています。
職場にてヘビの話題で盛り上がり、ふと日本での出来事を思い出しました。
ヘビと上司の思い出
日本を出る前、私たちは2年ほど就農していました。
上司と一緒に、農業用水路を掃除中のこと。
水路に溜まった葉っぱの下に、何やら動く影が。
チラッと覗いてみると、そこには大人のヤマカガシさん!
「ひゃ~きれい~✨」とか言いながら振り返ると、上司がとても怯えている様子。。
何でも、上司はヘビが大の苦手なようで。
これから水路の水位が一気に上がる予定だったため(あと上司があまりに気の毒だったので💦)、ヘビには申し訳ないけど、隣の草地に移動していただくことに。
距離を取りながら「あっち行ってね〜」とアピールすると、ヘビはそそくさと逃げていき、すぐに見えなくなりました。
それを見た上司が、
「ヘビって自分から襲ってくるわけじゃないんやなぁ」
と、つぶやきました。
その後、ヘビは本来怖がりなこと、毒も威嚇も防衛のためであることなど、ヘビについて話しながら作業をしました。
他にも、シマヘビやアオダイショウ、マムシなど様々なヘビとの出会いがありました!
後日。
スタッフみんなで作業中、またもやヘビの姿が!(この時もヤマカガシだったかな)
(わー…どうしよう…)という雰囲気の中、上司がみんなに言ったこと。
「ヘビは怖がりやから、脅かさんかったら襲ってこーへんよ」
あんなにヘビが苦手だった上司が…!!
恐る恐る遠巻きに、でも興味津々で観察している様子が、なんとも微笑ましかったのを覚えています😌
もちろん、恐怖心と一定の距離は保つべきです!人のためにもヘビのためにも!
田舎とヘビ
当時の職場付近や私の地元もそうですが、農村地域に行くと、ヘビを見つけたら草刈り機や枝切ばさみで切る、殺虫剤をかける、火をつける(!)、などといった話を聞きます。
農村地域において、ヘビは日常の一部。
田畑で作業中に現れたり、敷地内に入って来たりと遭遇率は高く、マムシ・ヤマカガシといった有毒種に噛まれることも。
先手を打つ、といった感じで見つけ次第駆除する流れが出来上がっているのかなと思います。
スタッフの中には、「昔から親がヘビを見つけたら殺してたから、自分もそうしてる」と言っている方がおられました。
そんな風に、親から子へ受け継がれているケースもあるようですね。
私の地元では、守り神として大切にするor厄介者として殺すという両極端の意見を聞きました!
一緒に生きる選択を!
過去のブログでもチラッと出てきましたが、環境教育の指導員時代、山間部の保育施設にて“動物と出会ったら?”というテーマで授業を受け持ったことがあります。
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対象は、ハチ・クマ・ヘビ。
最初は「危ないから殺すべき」という声がありましたが、それぞれの性質や暮らしについて知ると、
「自分たちが避けてあげよう!」「出会わないようにしよう!」という意見に変わっていきました。
子どもたちが持つ“優しさの瞬発力”には、いつも感動させられます✨
それぞれの種のことを知って、それぞれに応じた対策を考えることが必要やな!
常々感じていたのが、今の社会は、敵味方という認識が幼少期に刷り込まれてしまう構造になっている、ということ。
ニュースや本、周囲の大人の発言など様々なものから、ハチやクマは危ないから敵、シカやイノシシは獣害があるから悪、といった意識が芽生えやすくなっています。
もちろん、ハチもクマも油断してはいけない動物です。
シカやイノシシの農作物被害で困っている人はたくさんいます。
でも、だからといって排除することが正しいというのは、あまりに悲しい。。
出会わないようにするには?出会ったらどうしたらいい?
被害が出ないようにするには?
確かに難しい問題ですし、取り組むには骨が折れます。
それでも、動物たちと一緒に生きていくための方法をみんなで考え、実践する。
そんな社会になったらいいな😌
おわりに
恐怖心は自分を守るためにも、動物たちを守るためにも必要なもの。
彼らの性質を学び、安全な距離感を保つ。
そんな「正しく怖がる」暮らしが、広まっていくと嬉しいです♪
希少な生きものもたくさんいる生きものも、可愛い生きものも怖い生きものも、同じ大地で一緒に生きています。
全ての命が余すことなく尊重される未来を、みんなで作っていきませんか?
当時の職場の畑にて。
カエルや虫がたくさんいたので、ヘビたちにとって魅力的だったのかな✨