今週のお題「自由研究」
こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです!
普段は自然保護や野生動物、エコに関する情報を発信しております😊
日本にいた頃、子ども向けに森林ガイドをしておりまして。
その際、自由研究のお手伝いをする機会もちょこちょこありました。
森林ツアーのガイドをしてました
ガイドとしてのお仕事は、主に夏休み。
私の役目は、森を案内しながら、子どもたちと一緒に
その日その時の自然体験を楽しむこと。
冷たい沢の水に触れてみたり、土の柔らかさを感じたり。
森を見上げてみたり、目を閉じて森の音を聞いてみたり。
また、小さな子ども向けにネイチャーゲームも実施しました。
自然の感じ方の幅が広がるので、オススメです😊
日本の森林を学ぶ
もちろん、五感で森を楽しむだけでも 充分ステキな経験!なのですが、
日本の森の抱える問題についても学べるよう、工夫していました。
日本は、国土の3分の2が森林という、森林大国。
しかし、フタを開けると、森林の半分ほどは人の手が入った人工林です。
人工林の多くは、スギ・ヒノキといった針葉樹の一斉林※。
木材利用を目的として植林されましたが、利用されずに放置され、問題になっています。
★森林の話は細かく書くと猛~烈に長くなるので、またの機会に!
せっかく森に行くのならと、人工林と自然林、両方を訪れていました😊
放置された人工林
自然林
(共に関西某所)
両者が持つ、
「保水力」「土を支える力」「生きものを生かす力」
などの違いを、実際に訪れて感じながら、子どもたちと一緒に考えます。
(もちろん、子どもの年齢や興味によって、内容は変えています!)
最近では、教科書に人工林のことが掲載されるようになってきました!更に、実際に見て・感じて・考えることで、より身近なものになると思います
管理されなくなってしまったことに問題がある、ということも学んでもらえるとエエよな。スギやヒノキが悪者になってまわんように
※ほぼ同じ高さで樹種が単一である森林。
一般に、森林を伐採後、同一樹種を一斉に植林したもの。
自由研究で学ぶ
夏休みというコトで、ツアーでの体験を自由研究のテーマにする子も!
鳴き声や痕跡などから、どんな動物が棲んでいるか?
森の樹木の特徴や動物との繋がりは?
人工林と自然の森の違いは?
子どもたちは各々、興味を持った事柄から、深く知ろうとしていました。
私の方から、こんなテーマはどう?というお話はしません。
子どもたちが自ら研究内容を決め、ツアーの間に観察眼や感性がみるみる磨かれていくんです!
「子どもの力って、すごい!」と何度も感動させてもらいました😊
質問や相談は、もちろんウェルカム♪
森には、いくらでも研究テーマはあるんだなって、私も勉強になりました。
気を付けていたこと
そんな森林ツアーですが、私の中でのルールがあります。
昆虫などの野生動物と出会っても、直接触ることを促さないようにしていました。
動物との触れ合いが幼少期の経験で重要、という声は多いです。
なので、本当に私個人の考えによるところではありますが、
ツアーが、動物たちの“自然な姿”を知る場であってほしかったんです。
動物たちにストレスは極力かけたくない、という思いも強くあります。
直接触れ合わな動物への愛情が持てへん、てことないもんな
子どもが自発的に触れようとする際は、見守るようにしています。ただ、優しくしてあげてほしい旨はお話していました
“生きものへの思いやりを育む時間”にしたい!
という思いで、ツアーを実施していました。
おわりに
ツアーを終えた子どもたちは、出会った時よりも、たくましく見えました。
森の面白さ、愛おしさ、素晴らしさ…様々な学びが、
自然や他生物を大切にしたい!という思いに繋がっているとイイな😊
夏休みというコトで、山や海にお出かけする機会も多いと思います。
生きものたちへの「おじゃまします」の気持ちと、思いやりは忘れずに、
ぜひ素敵な自然体験をしてくださいね♪
自由研究って、つい後回しにしてしまうって声も多いですよね。
でも、自分の知りたいコトを、目いっぱい研究できるって、なかなかない機会!
その経験が、将来の夢を見つけるきっかけになるかもしれません😌
ちなみに私自身は、海洋汚染がテーマの絵本を作りました。
その時に感じたたくさんの思いは、今の私へと繋がっています。
子どもたちにとって、記憶に残る、素敵な経験となりますように!
★最後まで読んでいただきありがとうございます★
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