こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです!
今回は、ちょっとテイストが変わりまして、奨学金のこと。
私もヤマセミさんも、奨学金を借りて大学に行きまして、よく話し合ったりしています。
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昨年くらいから、日本の奨学金制度に関するニュースを、ちょこちょこ見かけます。
その主な内容は、奨学金の返済苦。
一昨年時点で、奨学金を借りて大学に通う割合は、約50%。
そして調査によると、昨年、少なくとも10名の方が、奨学金を苦に命を絶たれたそうです…
文科省は2024年度から制度改正 自殺の動機にもなる「奨学金返済苦」深刻な現状|日刊ゲンダイDIGITAL
返済の恐怖
最も利用者の多い日本学生支援機構(JASSO)の場合、12~20年で完済する形が多いようで、月の返済額は借りた金額や分割回数によって様々。
卒業後7か月目からスタートします。
私が就活を行った時期は、“超氷河期”と言われていました。
友人たちは、何十社受けても採用にいたらない、履歴書を50枚100枚送っても面接に結びつかない等といった悩みを抱えていました…
仕方なく院に進んだ子や、鬱になってしまった子も。。
そんな「早く就職しないと」という焦りの原因のひとつが、奨学金の返済でした。
授業で大学生を受け持っていた頃にも、奨学金の返済への不安を持っているという声を聞きました😢
ここ最近だと、コロナパンデミックによる影響が聞かれるよな💦就職できなかったり、十分な時間働けないという状況が続いてたり。。
どう変わる?日本の奨学金制度
オーストラリアやイギリスでは、奨学金はいわゆる「出世払い」。
ある程度の所得になった時点から、返済がスタートします。
以前訪れたタスマニア大学内のカフェ
返還率が低くなってしまう等の問題もありますが、大学卒業=借金返済という恐怖は軽減されているのかなと思います。
そもそもオーストラリアは最低賃金が高いので、今の日本がそっくりマネするのは難しいんやろうけど💦
日本は学費が高いことで知られています。そこから変わっていってほしいなぁと個人的には思います
文部科学省より、来年度から日本の奨学金制度を改正する、という発表がなされました。
これがどう作用するか、まだわかりませんが、不安を背負わず社会への一歩を踏み出せるような世の中になってほしいです。
おねがいごと
返済への不安はもちろんですが、周囲からの見方も、苦しみを生む要因ではないかなと感じています。
奨学金の返済に苦しむ人に対し、
「自分だって完済できたんやから」
「そんなに高くないやん」
「頑張って働かへんからやろ」
「借りたんやし、ちゃんと返すのは当然」
「贅沢しすぎちゃう?」
「自分は自由に暮らしながら返済もできてる」
「お金のことばっか考えすぎちゃう?気楽にいこや」
等の声やネット上での書き込みを、本当によく見聞きします。
「借金が常にある」ということ自体がプレッシャーなのはもちろん、就職難や夢である仕事の収入が高くない、家族・親戚に仕送りをしている、持病や病気のために通院(医療費)が必要等、人それぞれ、様々な事情を抱えています。
(遊びに使いすぎてる、とかは別ですが!)
また、就職先が良くない環境だったり、他者に理解されにくい心の苦しみを抱え、働き続けることが難しくなる場合も。
私は20代の頃、持病による通院のため、返済との狭間でヒイヒイ言ってました。周りからの言葉が結構グサッときました
借りている本人にしかわからない不安や苦しみがあります。
もし周りに悩んでいる方がおられたら、どうか温かく接してあげてください。
社会の見方が変わることも、苦しさを軽減する助けになるんじゃないかなと思います。
返済困難な場合の救済措置があるので(審査はありますが…)、心や身体に無理しすぎず生きていけるとエエなぁ…
おわりに
“学ぶこと”は平等に持っている権利。
ただ、金銭的事情より大学に通うことが難しい現状があります。
制度や社会の仕組み、借り手への見方が、より良いものになっていくと嬉しいです。
返済中の自分にとって、働きながら長期滞在できるワーホリはありがたい制度です
最後に、今、大学で学んでいる方々へ。
大学にいる今だからこそ学べること、出来る経験、受けられる支援がたくさんあります。
貴重な大学生活、ぜひ素敵な時間を過ごしてくださいね!