こんにちは、ヤマセミです!
🌱【前回の動物記事】はこちら↓↓
今回は、南アフリカでの野生動物ボランティアの話です。
私は2015年に南アフリカ共和国(以下、南アフリカ)にある2ヶ所の野生動物保護施設でボランティアをしました。
どちらのボランティア先でも、施設の運営者や関係者の方たちから、南アフリカが抱える野生動物の問題について聞くことが出来ました。
施設には様々な境遇の動物たちが暮らしています。
この子は母親が殺され孤児になったところを保護されました
その中でも印象に残っている話があります。
それは1つ目のボランティア先にいた時、近くの保護区で働いていたレンジャーから聞いた、彼のボランティア経験談です。
保護施設のハズが…?
彼は南アフリカで生まれ育ち、野生動物の保護を志して生きてきました。
あるライオンの保護施設でボランティアをした時のこと。
そこでは、親代わりとして幼いライオンたちのお世話をしたり、遊び相手になったりします。
(絶対むちゃくちゃ可愛いやん…🥺)
実際、彼もライオンたちのために活動できて、かなり幸せだったと思います。
のちに、そのライオンたちがハンターに殺されてしまうという事実を知るまでは。
…実はそのライオンの保護施設、Canned hunting(カンドハンティング)業者と連携していたのです。
特定の動物を野生ではなく飼育下で繁殖させ、大人になるとスポーツハンティングの対象にするもの。ハンティングはエリアを柵で囲い、よりハンターが仕留めやすい状況下で行われる。
彼はその事実を知ってすごく後悔し悲しかったけど、敢えて人に話すことで、それを知った人がカンドハンティングに関わる施設を避けられると考え、人に伝え続けています。
動物たちを助けるために
動物が好きで、良かれと思ってボランティアに志願したハズ。
結果的に動物たちが悲惨な運命を辿る手助けをしていたんだと気づいた時、めちゃくちゃ悔しくてやりきれないと思います。
ボランティアだけではなく、寄付も同じことでしょう。
動物の保護団体は日本にもたくさんありますが、虐待や詐欺の話が後を絶ちません。
寄付はしたいけど、「お金、ホンマに活動に使われるん?」と不安で踏み出せない、という話は聞きます。
そら世界的に悪事が横行してたら、そう思うのもしゃあないよな
ただ、たくさんの動物たちが助けを求めているのも事実。
何もしなければ何も変わらないので、大切なのは、よく調べること。
そして疑問があれば質問してみること。
ネットの情報だけが全てではないこともあります。
動物のために何かしたい!と思っている人たちの気持ちを踏みにじる行為は本当に許せませんが、支援する側も団体や施設をしっかり見極めることで、虐待や詐欺を行う所は減っていくのではないかなと思います。
すずめさんとボランティアをした国内の保護施設。とても素晴らしい所でした
今回の話に出てきたカンドハンティングについては、別の記事で詳しく書かせていただきます!
ほんなら!!