今週のお題「ゾッとした話」
こんにちは、タスマニアでワーホリ中のすずめです!
普段は自然保護や野生動物、エコに関する情報を発信しております😊
大学時代にインタビューを受けた話
大学4年生の頃のこと。
当時 私は、海と山に囲まれた、少し閉鎖的な田舎町に住んでいました。
山の上に大学があります。
ある日、研究室にて研究中、教授から呼び出されました。
ついていくと、大学の玄関前にローカル局の取材班(?)の方々が。
「山裾の道にツキノワグマが出没した。山の上で学生生活を送る学生からも話を聞きたい」
とのコトで。
(怖いかどうか聞きたいのかもしれんけど…)
(そもそも、ここクマの棲息地やしなぁ…)
などなど思い、
記者 大学での生活時に出会う可能性もあるが、どう思う?
すずめ 大学がクマの棲息地に建っているから、起こりうることだと思っている
記者 出会ったら怖い?
すずめ ばったり出会ったら怖いけど、そうならないように、日頃から気を付けている
というようなやりとりをしました。
そこからは、クマ鈴を鳴らす様子を撮りたい、とのコトで。
半笑い(どんな顔したらイイのかわからんくて😂)でクマ鈴をかき鳴らしました。
📺📺📺
…そんなこんなで終了し、後日。
ニュースは、友人と一緒に朝、大学でテレビを見ていた時に流れました。
クマが見られた山裾の道が映され、続いて近所の方々のインタビュー。
やはり、怖いという話がほとんどでした。
そして、私のインタビュー内容は、こうでした。
「ばったり出会ったら怖い」
えーーーー!!!!そこだけ!?!?😂
強調するつもりのなかった部分が、見事にピックアップ!😂
と驚くと同時に、ゾッ…としました。
最初からそういうシナリオだったんかな…
「集落の人たちも大学生も、みんなクマに怖がっています」
こういう内容で、下書きされていたんかなぁ、と。
私自身もツキノワグマのいる地域で生まれ育ったため(大学のある県とは別です)、ばったり出会ったら、という恐怖心はあります。でも、そこを伝えたかったワケじゃないんだけどなぁ…
その後、クマ鈴シーンが流れ(やはり半笑いでした)、ニュースは終了。
あっけにとられました。
でも、私が言ったのは事実なので、それをどう調理するかは、取材者側の自由。
そうかぁ、こういうコトがあるんやなぁ…と、世の中の難しさを噛み締めた出来事でした。
メディアの情報を考える
以前の記事でご紹介したのですが、私たちの活動をメディア数社に取り上げていただいたことがあります。
その際、とある新聞社の記者さんに、クマの件をチラッとお話したところ、
「記事やニュースは、作り始めにはシナリオが出来ていることが多い。
インタビューを受けた側にとって思っても見ない形になることがある」
とおっしゃられていました。
実際この活動の時は、伝えた内容が曲げられて取り上げられたり、真実ではない内容になっていたりと、てんやわんや😭
(上記の新聞社さんは ちゃんと取り上げてくださいました!)
一方向から見た情報だけで報道されることがある
取材時に得た情報が組み替えられたり、間違っている場合もある
インタビューを受ける側が意図しない内容になっていることもある
等々…
メディアの情報にはバイアスがかかっている可能性があることを、実感した体験でした。
伝える努力と知る努力
“外来種は生態系に悪影響だから、取り除かないといけない”
“危険動物は人間に危害を加えるから、駆除しないといけない”
野生動物のニュースには、「生きものを敵視するだけで終わる」ような内容が、度々見られます。
“なぜこんなことが起きているのか?”
“今後こういったことを生まないため、何ができるか?”
という内容こそ、伝えてほしいなぁと。
今のままでは、問題になっては殺してのイタチごっこになってしまう気がします😔
綺麗事に聞こえるかもしれないけど……学校で教わることではないからこそ、たくさんの人が情報を得るメディアで伝えてほしいのです
人間側の責任とか対策をもっと知っていかなアカンのちゃうかな
生きもの以外の話であっても、こういうことはあるハズ。
偏った情報が広まることよって、誰かが傷つき、苦しむことになるかもしれません。
メディアからの話題提供をもとに、“自分で調べ・自分で考える”必要もあると感じます。
自ら考え、平和的な道を選べる社会がイイなぁ。
と、タスマニアの片隅で思う毎日です🌏
ブナオ山観察舎から撮影
★最後まで読んでいただきありがとうございます★
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