こんにちは、ヤマセミとすずめです!
今回は、アフリカの動物・ケープハイラックスについて。
🌱前回の動物記事はコチラ!↓↓
とある岩山を訪れた時のこと。
ごつごつとした岩々を眺めていると、遠くにぴょこぴょこ動く影が…
数頭のケープハイラックスです!😆
急斜面をものともせず、縦横無尽に駆けまわる彼らに、感動の私たち✨
しばし彼らのコミュニケーションを眺めさせていただきました。
ケープハイラックスって?
アフリカ大陸と中東に棲息するケープハイラックス(Cape Hyrax)。
ロックハイラックスやロックダッシーなど様々な呼び方をされています。
ロックハイラックスという名の通り、岩場に暮らす哺乳類です。
ネズミのようななんとも言えない見た目ですが、遺伝子学的には象やマナティに近いそう😲
足の裏の汗腺により湿りを保つことで、断崖絶壁を歩くことができています。
岩々を走り回る姿は、軽快で何ともカッコ良かったです。
基本的には草食で、昆虫や鳥の卵などを食べることもあるそう。
ケープハイラックスは、数十頭の群れを作って暮らします。
1か所で排泄をおこなう習性があるのですが、これが現地の人たちの暮らしと密接に関わっているそうで…?
まとまって排泄された尿とフンは、長い年月をかけて、石化した岩のような物体に。
この物質、なんと香料になるのだとか!
“ヒラセウム”という成分で、香水の原料として使われています。
他にも、南アフリカでは痙攣発作やてんかんなどの薬としても使われているそうです。
ケープハイラックスと岩山
彼らの体温は他の哺乳類よりも変化しやすく、体温調節に時間を費やすそう。
最大で4.5度の振れ幅があるとか!
そんな彼らが暮らすのは、夏は日中40度ほどにもなるほど暑く、冬は夜間氷点下になることもあるぐらい寒いような、昼夜の気温差の激しい環境。
そのため、一日の多くを岩場の陰や穴で涼んだり、岩場の表面で日向ぼっこしたりして過ごしています。
岩陰で猛禽類等の捕食者から身を守ることも
気持ちよさそうに寝返りをうっていました✨
ケープハイラックスたちが生きていくために、岩場はとても大切な環境なんですね😊
寒い時は体をくっつけたり、団子になったりするそうな
Cute…
ケープハイラックスと日本
厳しい環境を、仲間たちと生き抜くケープハイラックス。
実は、日本ではペットとして数十万円で取引されています。
エキゾチックアニマル(ざっくりいうと犬猫や産業動物以外の動物のこと)ブームも後押しし、他国の多種多様な野生動物が、お金を出せば手に入る、今。
私たちはこの現状に、危機感を持っています。
ペットとしてやってきた野生動物たちが、様々な事情から野外に放たれてしまった時、今度は「外来種」だとして、“在来種を脅かす危険な存在”というレッテルを貼られてしまうことがあります。
現在も、たくさんの野生動物たち(植物も)が「外来種」の名のもとに駆除され続けています。。
岩山に寄り添いながら、仲間たちと暮らすケープハイラックス。
悪者扱いされる未来は、想像したくありません😥
日本の自然環境に定着せんならエエんちゃうん?という話も聞くけど、そもそも知らない地で路頭に迷うのは辛すぎると思います
逃げる逃げないを抜きにしても、彼らが群れで暮らせないのは悲しいなぁ…
おわりに
これまで、いくつかの国で過ごす中で、のびのびと暮らす野生動物たちの姿に出会いました。
採餌したり、捕食者から逃れたり、時には力強い自然現象に遭いながら、懸命に生きる野生動物たち。
仲間やパートナーと出会い、次代を育み、他種との関わり合いもあり…
棲息地での暮らしは、決して楽なものではありませんが、とても尊いものです。
野生動物たちには、やはりあるべき場所で暮らしてほしい。
一時の流行で彼らの一生が振り回されないように。
社会全体でしっかり考えていけるといいな、と思います😌
それでは!